集団強姦に大麻吸引やヤクザとの癒着…医師が目立つ事件の数々

まいじつ

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恐喝事件で実刑が確定した暴力団組長の健康状態について、京都府立医科大学付属病院が虚偽の診断書を作成したとされる問題が波紋を呼んでいる。

京都府警は2月14日、虚偽公文書作成容疑などで同病院を家宅捜索した。指定暴力団山口組系淡海一家総長の高山義友希元被告の刑の執行停止を手助けするために、虚偽の診断書を作成したとされる。

高山元被告は2013年6月に、京都地裁で恐喝罪などにより懲役8年の実刑判決を受けた。だが、翌年7月に同病院で腎臓移植の手術を受け、収監に耐えられない健康状態にあるとの診断書を作成されていた。2015年に最高裁で判決が確定したが、被告は保釈中に繁華街を平然と歩いていたり、人と会食したりする姿を目撃されており、その病状に疑問が持たれていた。

「これはヤクザと病院の完全癒着です」と、暴力団事情に詳しい作家の影野臣直氏は断言する。

「京都という土地は、江戸時代から連綿とヤクザと権力の結託が続いてきた独特の風土があります。警察とヤクザ、あるいは公務員とヤクザが結び付くなど、この土地ならではの独自の風習があるので、病院ぐるみで暴力団に協力的であっても驚く話ではないのです。医師は診断さえできれば、主観で病名を付けられるので、そこを利用されたのでしょう。1990年のリクルート事件では、逮捕された人物が『心因反応』という病名で収監を免れたこともあります」

病院は、政治家がスキャンダルを起こすたびに駆け込む場所でもある。そこで、『ストレス性胃炎』や『自立神経失調症』という診断がなされれば、ほとぼりの冷めるまでメディアや人々の前から姿を消す。

「アウトローと連携して、虚偽の診断書を出す医者を“青ひげ”と呼びます。名医が“赤ひげ”と呼ばれるため、反対の意味でそう言われるのです。よく芸能人が大麻や覚せい剤をやっていないと言い張るときに、“アリバイ作り”のように診断書を書く人たちもこう呼ぶそうですが…」(ヤクザ雑誌ライター)

最近は医療にまつわる人々の事件が目立つ。昨年5月の東京大学、10月の慶應大学に続く、千葉大医学生の集団暴行事件。1月に大麻所持で逮捕された久留米大学病院の外科医などである。

国会でも野党から「今回の京都府立医大病院のようなケースがないか調査の必要がある」という声が出ている。徹底したリサーチをしたはずの文部科学省の役人が、あれだけ大学へ天下っているのだから、さもありなん…というわけだろう。

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