【プロ野球】世界と戦う、もう一匹の侍戦士? あの『猫ピッチャー』が小説になった! (1/2ページ)
熱戦続く、WBC=ワールド・ベースボール・クラシック。
決勝ラウンドが行われるアメリカ行きをかけた2次ラウンドもいよいよ始まり、心臓に悪い日はもうしばらく続きそうだ。
そんななか、一足先にアメリカを舞台に大暴れした選手がいる。ご存じ、猫ピッチャーだ。みんな大好き『猫ピッチャー』(そにしけんじ/中央公論新社)初のノベライズ版『おはなし猫ピッチャー ミー太郎、ニューヨークへ行く!の巻』(江橋よしのり、そにしけんじ、あさだみほ/小学館ジュニア文庫)が刊行されたのだ。
※野球の見方が変わるスマホマガジン『野球太郎Pocket』と『週刊野球太郎』でニュースやコラムが読み放題!
■猫、なのに最速147キロ右腕
……ん? ニューヨークへ行くもなにも、ミー太郎をご存じない?? そんな方のために、まずは『猫ピッチャー』のおさらいから。
『猫ピッチャー』は読売新聞日曜版で連載されている人気の野球×猫マンガ。累計部数は50万部を超え、アニメ化もされている人気作品だ。主人公のミー太郎(オス、1歳)はセロリーグのニャイアンツに所属する、球界初の猫ピッチャー。直球一本で勝負する、右の本格派だ。
猫、なのにプロ野球選手。
猫、なのに最速147キロ右腕。
猫、だからバットで爪研ぎ。
猫、ならではの可愛さで相手打者を翻弄する。
直球一本で勝負する、と書いたが、「スライニャー」「ニャックルボール」「ニャイロボール」などの魔球も登場(といっても、変化はしない)。監督やチームメイトとのほのぼのしたやり取り、猫にメロメロなライバルたちとの戦いなど、さまざまな視点から楽しめる野球マンガだ。
かつて侍ジャパンが実施した「野球マンガ日本代表」からは漏れてしまった『猫ピッチャー』。だが、侍ジャパンの温情により、ミー太郎が普段つけている「背番号222」の侍ユニフォーム着用は認められ、グッズ展開も実施。今も侍ジャパンの公式ページで『猫ピッチャー』×「侍ジャパン」グッズは発売中だ。いわばミー太郎は、もう一匹の侍戦士でもあるわけだ。