中国は韓国を軽視?THAAD配置から読み解く”中国の対韓感情” (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

 その理由は、日本より韓国の方が経済規模が小さいため仮に絶縁状態になっても中国には大きなダメージがないためだと思います。逆に韓国側は経済活動を外需に依存しているため、重要な輸出先である中国との関係悪化は大問題となります。現在の韓国は「俎板之肉」(まな板の上の肉、相手に全てを握られている状態)という中国のことわざ通りの状態です。

 現在の韓国では、反日デモ発生時に日本が譲歩したような態度を取らなかったにもかかわらず、現在の日本には中国人観光客が多く訪れていることを受け、「日本に学べ」という世論がわきあがっています。しかし、中国人たちが日本に訪れるのは観光施設やショッピング、質の高いサービスなど素晴らしい面が数多く存在するためです。さらに昔から中国国内で高い評価を得ている日本企業も多く、絶縁の可能性があるにもかかわらず韓国を攻撃し続けるのは、大多数の中国人にとって韓国は日本ほど魅力のある国ではないからです。

 中国の反韓運動は「弱いものいじめ」と言い表せない卑劣な行為です。しかし、いじめられっ子が努力し実力を身につければ、いじめはやがて解消します。今後の韓国が魅力的な文化や技術を形成していけば、中国の反韓運動に対抗する有効な手段になるでしょう。

著者プロフィール

漫画家

孫向文

中華人民共和国浙江省杭州出身、漢族の33歳。20代半ばで中国の漫画賞を受賞し、プロ漫画家に。その傍ら、独学で日本語を学び、日本の某漫画誌の新人賞も受賞する。新刊書籍『中国が絶対に日本に勝てない理由』(扶桑社)が発売中。

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