ドイツ民主主義のシンボル!フランクフルトのパウルス教会が見守ってきた民主政治の歴史とは? (1/3ページ)

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ドイツ民主主義のシンボル!フランクフルトのパウルス教会が見守ってきた民主政治の歴史とは?

フランクフルトの旧市街、買い物客で賑わうツァイル通りから市庁舎があるレーマー広場へ向かう途中にあるのが、今回ご紹介するパウルス教会です。かつてはドイツで初めての国民議会が置かれるなど、この国の民主政治の歴史の中で重要な役割を果たしてきました。

パウルス教会は40年ほどの歳月をかけて1833年に完成しました。建設作業は財政難やナポレオン戦争などの影響で思う様に進まず、建設途中の建物が倉庫として使用された時期もありました。

当時のヨーロッパではウィーン体制がしかれ、民主主義や民族主義運動が抑圧されていました。そのような中でもしだいに民主主義を求める運動が高まり、オーストリアでは3月革命、当時のプロイセンではベルリン3月革命が起こります。

そして民主主義が声高に叫ばれる中、1848年にはドイツ初の国民議会がこの場所で開かれ、この国最初の憲法である「ドイツ国憲法」を制作する作業が進められました。白熱する議会の様子は、建物1階の壁に描かれています。

ここでは建物の歴史につての展示もされています。

憲法製作は翌年まで続き、3月27日に採択された憲法は当時のドイツ皇帝であるフリードリヒ・ヴィルヘルム4世に提出されます。しかし君主主義であったヴィルヘルム4世はこの憲法を認めませんでした。

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