天才テリー伊藤対談「蝶野正洋」(2)今だと蝶野さんはビンタの人なの!? (1/2ページ)
テリー プロレスファンの反応も気になりませんか。だって蝶野さんは「黒のカリスマ」「黒の総帥」じゃないですか。
蝶野 でも、番組を観てくれている人は、レスラー時代を知らない人が多いんですよ。俺のファンって、だいたい45歳前後だと思いますけど、3年前から出ているNHKの「天才てれびくん」はまず観てないですしね。たぶん、唯一観ているのは、大みそかの(ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!)「笑ってはいけない」シリーズのビンタぐらいでしょう。
テリー ハハハ、確かにあれは視聴率も高いし、大人気ですから。
蝶野 あれも、もう10年くらい出ていますからね。俺のプロレスなんか知らない今の中高生とか20歳前後ぐらいの人たちにしてみたら、もう「ビンタのおじさん」っていうイメージしかないみたいです(笑)。
テリー それはしかたないのかもなァ。長嶋(茂雄)さんだってスーパースターなのに、ユニホームを脱いだ時から、若い世代には「甲高い声の、変な英語を使う人」だからなァ(笑)。
蝶野 バラエティに出るようになって、初めて出演者の皆さんそれぞれが、すごいキャリアを持っていて、同じ場所で競争しているんだと意識することができましたね。
テリー そもそもバラエティは好きだったんですか?
蝶野 俺だけじゃなく、レスラーって基本的にやんちゃですし、イタズラばっかりしてますから。人を楽しませたり、喜ばせたりするのは好きですよね。
テリー やっぱり自己演出ができなかったら、プロレスラーになれないものね。
蝶野 ただ、バラエティで笑いのプロの人たちの中に入ってしまったら、レスラーのやることなんて幼稚園レベルで、まったく通用しないです。