【プロ野球】ファンのホームランアシストをきっかけに世界一に!? 観客の珍プレー ~ボールキャッチ編~ (1/2ページ)

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観客の珍プレー
観客の珍プレー

 ついに開幕まで2週間を切ったプロ野球。WBCも佳境に入り、いよいよファンのボルテージも最高潮だ。

 観戦に胸踊り、球場に足を踏み入れれば興奮してしまうのは野球ファンのサガ。そんな興奮しすぎたファンが「やらかしてしまう場面」を球場で目撃したことがある方も多いのではないだろうか?

 今回は興奮しすぎてやらかしてしまったファンの珍プレーのなかから、メジャーリーグでの「ボールキャッチ」にまつわるものを紹介したい。

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■ニューヨークの英雄となった少年

 3月7日、2017WBCの日本対キューバ戦で、山田哲人(ヤクルト)が放った大飛球を、外野席最前列にいた少年がキャッチしてしまい、ひと騒動となってしまった珍プレーは記憶に新しい。

 本塁打と思しき打球が二塁打となりその少年は意気消沈。しかし、山田は「またグラブを持って応援にきてほしい」と温かいメッセージを送ったことでひと段落。「ドンマイ!」とばかり、少年をフォローする声が周囲から挙がった。

 海の向こうのメジャーリーグで観客のホームランキャッチが大騒ぎとなったことがある。しかも、そのキャッチで英雄となった珍しいケースだ。

 事件が起きたのは、1996年のア・リーグチャンピオンシップ初戦、ヤンキース対ボルオリオールズの一戦だった。

 ヤンキースが1点ビハインドの8回、当時新人だったヤンキースのデレク・ジーターが右翼へ本塁打性の大飛球を放った。しかし、フェンスギリギリで、オリオールズのトニー・タラスコが捕球、と思われた次の瞬間、ボールは消えていた。

 なんと、ライトスタンドで観戦していたヤンキースファンのジェフリー・マイヤー少年が手を伸ばしてキャッチ。そのままボールをスタンドインさせてしまったのだ。明らかにマイヤー少年がグラブを差し出していたのだが、判定はまさかのホームラン!

 この珍プレーで同点に追いつかれたオリオールズは猛抗議するも判定は覆らず、ヤンキースはそのまま勝利。この奇跡の一発(?)で勢いに乗ったのか、ヤンキースは見事にワールドシリーズ制覇まで駆けあがるのだった。

 ヤンキースの勝利をアシストしたジェフリー少年は、一夜にしてニューヨークの英雄としてメディアに取り上げられ人気者に。オリオールズにとっては釈然としない珍プレーではあったが、ヤンキースファンにとってジェフリー少年はMVP級の活躍を見せた英雄といったところだ。

「悪いことをするつもりじゃなかった。僕はただの12歳の子どもでボールを取ろうとしただけなんだ」

 この件について、ジェフリー少年は悪びれるどころか、どこか誇らしげにこうコメント。筆者のイメージする「自由の国・アメリカ」を強く感じる騒動だった。

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