WBC観客増が五輪の野球復活を後押しか

まいじつ

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2017ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は、これまで以上に盛況であるため、野球・ソフトボール競技が正式に五輪で復活する可能性が出てきたという。

「2次ラウンドを終えた時点でのWBCの観客動員数は約60万人。前回大会の同じ時点では約40万人だったので、今大会は興行面で成功したと言っていいでしょう」(米国人ライター)

この報告が侍ジャパンに届いたのは、15日のイスラエル戦が始まる直前のこと。WBCの1次ラウンドと2次ラウンドの総試合数は36試合。2次ラウンドの最終戦は3月19日(日本時間)なので、“前売り券の販売状態”の数字も含まれるが、〈60万人÷36試合=1試合平均約1万6000人〉という計算になる。

「侍ジャパンは全6試合で、東京ドームに4万3000人強を集めました。ですが、海外チーム同士の試合は空席が目立ちました。それでも、1試合平均1万6000人は朗報です。加えて、日本ラウンドだけではなく、アメリカ、韓国で行われた他24試合を合わせての平均1万6000人というのは、興行的にも大成功でしょう」(関係者)

開催回数を増やすごとに、WBCの認知度が増してきてると言えるだろう。この実績は、国際オリンピック委員会(IOC)にもアピールできる材料だ。

2024年はアメリカかフランスで開催

「東京五輪の次の2024年大会の開催に立候補しているのは、フランスのパリと、アメリカのロサンゼルスの2都市です。今年9月のIOC総会で決定しますが、アメリカが勝てば、開催国が選べる追加競技で、自国カラーの強い競技を選択するはずです。アメリカとしては、野球は無視できないスポーツです」(米国人ライター)

ヨーロッパでは野球の競技者人口が少ないが、“観戦者の見込める競技”となれば、再検討しなければならないだろう。

野球競技は1984年のロサンゼルス五輪から始まった。夏季五輪の開催時期を考えると、MLBがペナントレースを中断してドリームチームを結成することは考えにくい。だが、何かしらの考慮はしてくるだろう。ホスト国、それも野球大国の面子もある以上、金メダルを獲りにくるはずだ。

WBCは五輪にも影響を与えるかもしれない。

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