【高校日本代表アイルランド遠征】アルスター破り2勝1敗! 目標の最終戦へ

ラグビーリパブリック

 アイルランドに遠征中の高校日本代表は3月22日、U19アルスターと対戦して20-5と勝利。雨と強風の悪天候のなか、相手攻撃を5失点のみに抑えるチームディフェンスを披露した。これで遠征通算成績を2勝1敗として、3月25日にU19アイルランド代表との最終戦に臨む。

 ナイターでの試合となったU19アルスター戦。前半20分までお互いに得点が入らず、緊迫する。日本は前半だけでペナルティを7回取られる苦しい流れだったが、我慢の連続で得点を与えない。しかも、先にスコアしたのは高校日本代表。22分に相手のミスしたボールをCTB古賀由教がすかさずキャッチすると、FB山沢京平につないで先制トライを奪う。一方、反撃したいU19アルスターは26分にトライを挙げて5-5。このまま前半を終えた。

「強い風下の前半にペナルティを7回も与える苦しい展開でしたが、素晴らしい集中力を発揮して、自分たちのラグビーをやり続けてくれた。2戦目までの修正点も意識してプレーしたのが伝わってきた」と樋口猛監督が振り返るように、前半を耐えたことで後半の風上にチャンスが巡ってきた。

 その後半は6分にFB山沢がPGを決めると、直後の8分には相手キックをキャッチしたFB山沢がカウンターで大きくゲインする。最後はフォローしたCTB古賀にラストパス。13-5とリードを広げた。さらにチームディフェンスが機能してペースを引き寄せると、17分には好タックルからターンオーバーに成功し、SO侭田洋翔が左中間にトライを挙げて20-5。最後まで防御が機能して、そのまま逃げ切った。

「試合前から〝自分たちのラグビーをするのに最高の天候だ。プレッシャーをかけ続けよう″と話しました。前半は苦しい時間の方が長かったですが、後半は風を利用した戦い方ができた。残り1試合、自分たちの力を出し切るつもりです」とLO箸本龍雅主将。

 サイズの大きな相手には膝付近への低いタックルで倒す。2人目、3人目の寄りでも負けない。ボールを奪って、空いたスペースに展開する。チームとして明確な戦い方が浸透してきた今季の高校ジャパン。箸本主将は昨年U19スコットランド代表を破ったメンバーだけに、成功体験から戦い方をチームに浸透させてきた。しかも、目標のU19アイルランド代表戦に向けて、ここまでの3戦は有意義だったはずだ。

「あと2日。チームを最高の状態に仕上げて、U19アイルランド代表に必ず勝利する」と樋口監督。今の戦い方が可能なら、スコットランドもアイルランドも関係ない。我慢して、少ないチャンスを得点に結びつけるだけだ。

2

試合前のロッカールームにて(撮影:©JRFU)
「【高校日本代表アイルランド遠征】アルスター破り2勝1敗! 目標の最終戦へ」のページです。デイリーニュースオンラインは、スポーツなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る

人気キーワード一覧