意外と使える? 自己PRで大学での勉強内容をアピールした就活生は5割以上!
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自己PR
就活での自己PRで学生時代にがんばったこととしてサークル活動やバイトの話をするのは定番ですよね。しかし、学業に力を入れていたという人にとっては、それも立派なアピールポイントになるでしょう。では、実際に学業に関することをアピールしたことのある人はどれくらいいるのでしょうか。就活を経験した大学生のみなさんに聞いてみました。
Q.自己PRで「大学での勉強内容」をアピールしたことはありますか?
「ある」……99人(54.1%)
「ない」……84人(45.9%)
どうやら半数ほどの人がアピールしたことがあるよう。その理由も教えてもらいました。
<「ある」と回答した人の意見>
■「勉強」は学生の本分
・ある程度はアピールしないと大学時代何をやっていたんだと思われてしまうから(男性/22歳/大学4年生)
・あくまで大学生の本分は勉学なので、それをアピールしない理由はないから(男性/23歳/大学4年生)
・志望動機よりも、学校で学んだこととそしてどう思ったかのほうがよく聞かれたから(女性/21歳/大学4年生)
・鶏の屠殺や樹木の伐倒など、珍しい勉強をしていたため(女性/25歳/大学4年生)
そもそも大学は勉強をしに行くところ。その本分をアピールするのは当然という意見も多く見られました。また、実際に勉強内容についてを面接で聞かれたことがある人も少なくないよう。特に理系の場合は、研究内容が重要なポイントとして見られることも多く、面接では定番の話題なのだそうです。
■仕事につながる内容だったので
・志望職種とつながる内容で、他の大学生とは被らないエピソードだったため(女性/22歳/大学4年生)
・自分の専攻分野はビジネスや社会において十分アピールできるものだと思ったから。そういう意識を持って勉強していたから(女性/22歳/大学4年生)
・経理希望で、簿記2級の授業を受けて一発で検定を合格したため、アピールポイントになると思ったから(女性/22歳/大学4年生)
職業と密接に結びつく学問を大学で学んでおり、それが活かせる会社を選んで選考を受けに行くという人も多いのではないでしょうか。その場合は、学校でやってきた勉強をアピールしない手はありませんよね。具体的に資格取得や論文執筆をしているとアピールしやすくもなります。
■実績を上げていたので
・それが最も頑張ったことで結果も出ていたから(女性/24歳/その他)
・実際、研究室にずっといて部活やアルバイトもしていなかったため(男性/23歳/大学院生)
・ゼミで得たことや、体験型の授業でたくさんのことを学んだから。また、ある講義で成績1位を取ったことがあり、それはアピールした(女性/22歳/大学4年生)
きちんと実績も上げていて、本当にアピールできるポイントが学業だったというケースもあるよう。研究室によってはこもりっきりでないと論文が書けない場合もあるので、そうなるとたしかにその研究を推すしかないですよね。
<「ない」と回答した人の意見>
■分野が違ったので
・仕事とは全く関係ない分野だから(女性/22歳/大学4年生)
・勉強内容が志望する企業に関係なかったから(女性/22歳/大学4年生)
・大学で勉強していることと全く関係のない会社ばかりを志望していたから(男性/22歳/大学4年生)
一方で、大学での専攻内容とは全く別の分野の会社にエントリーをするというケースも珍しくはありません。そうなると、なかなか勉強内容ではアピールしにくいもの。アピールしたところで「それがうちでどう活かせるの?」と言われるだけなので、あえては詳しくは伝えないのだそうです。
■伝わりにくいので
・アピールしても、仕事につながることとしては伝わらないと思ったから(女性/23歳/大学4年生)
・他にアピールしたい部分が多かったし、研究内容を話しても伝わらないと思ったから(男性/24歳/大学院生)
・大学によって成績の付け方はまちまちだから(男性/26歳/大学院生)
学業についてアピールしようと思うと、具体的な実績や数字を示したり、資格として提示できたりしないとなかなか難しいものですよね。またあまりに専門性の強い研究をしていると、相手になかなか理解してもらえないものです。分かりにくいアピールは逆効果と考える人も多いようです。
■あまり勉強していなかった……
・しっかり勉強した記憶がないので(女性/22歳/大学4年生)
・アピールできるほど成績がよくなかったので(女性/23歳/大学院生)
・資格やバイトでの経験をアピールした方が自分にとってプラスになると思ったから(女性/22歳/大学4年生)
大学時時代というと、一番自由があって遊べる時期とも言われます。あまり勉強をしていないのでアピールできないという人も少なくないよう。また話題にできるほどの濃い勉強や研究をしていないとアピールとしては弱いので、その場合はもっと語ることのできる内容で勝負をするのですね。
学生が勉強を頑張るのは当たり前なので、アピールしては効果がないと考える人もいるかもしれません。しかし、自己PRで話題にされる内容としてはむしろサークルなどが主流なため、実はねらい目ということも。実際に頑張っていたのであればアピールしない手はありません。ただ抽象的に「頑張った」といってもアピールにはなりません。具体例やわかりやすい実績を提示する必要があるので、その点も踏まえて自己PRの内容を考えましょう。
文・ファナティック
マイナビ学生の窓口調べ
調査日時:2017年1月13日~2017年1月23日
調査人数:大学生男女208人(男性74人、女性133人)