時の鐘は有料です(キリッ! 時計を持っていない江戸時代の人はどんな方法で時間を知ったの? (2/3ページ)

Japaaan

そして、「丑(うし)の刻」「寅の刻」「卯の刻」「辰の刻」「巳の刻」「午(うま)の刻」「未(ひつじ)の刻」「申(さる)の刻」「酉(とり)の刻」「戌の刻」というように。

つまり、それぞれの刻が2時間あるわけで、例えば待ち合わせ時間を決めても、來る時間が2時間ずれる可能性だってあるわけです。午前11時に来る人も午後1時にくる人も、同じ時間にきたことは間違いないので、またされた!と怒ることもありません。今となれば、そんなこと考えられないですよね。

とはいえ、携帯が普及する前の頃を思い出すと、案外そんなこともあったかもと思いませんか?待ち合わせ相手がなかなか来ないときは、相手の自宅に電話してお母さんに聞いたりということだってよくあることでした。連絡がとれたらまだいい方ですが、どこにいるかわからず、待ち合わせ場所で待っていたら、気が付いたら1時間経っていたなんてことは、私たちの生活にもあったのです。

川越市「時の鐘」

そう考えると、江戸時代の人々も、不便に感じることはなかったのかもしれません。時計を持っていなくたって、時の鐘が時間を教えてくれるし、火の出や日没などを通して、自然と何時頃か知ることができたのでしょう。

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