時の鐘は有料です(キリッ! 時計を持っていない江戸時代の人はどんな方法で時間を知ったの? (1/3ページ)

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時の鐘は有料です(キリッ! 時計を持っていない江戸時代の人はどんな方法で時間を知ったの?

腕時計をしなくてもスマホがあれば、いつでも時間を知ることができる現代。江戸時代にも、時計はありましたが、高級なもので、とても一般庶民に買えるものではありませんでした。

時計を持っていなくてもノープロブレム

じゃあどうやって時間を知ったのかというと、「時の鐘」です。時刻を知らせる時の鐘が、江戸の町のみんなに時間を知らせていたのですね。最初に設置されたのは、寛永3年(1626)で、場所は日本橋本石町。江戸最初の町人の町と言われています。

「日本橋」歌川広重

この鐘は、起床・就寝の時間を知らせてくれるのですが、時刻と関係のない鐘(捨て鐘)を、注意をひくために3回鳴らします。その後、それぞれの時刻分だけ鐘を撞いたそう。9つのときは、3回の捨て鐘の後、9回鳴らすわけですが、この鐘は無料ではないというからビックリ!

鐘の音が聞こえる町の家はすべて、1ヶ月につき4文、年間48文を鐘代として徴収されるそう。鐘のすぐ近くにある家はよく音が聞こえるけど、遠いところにある家だと、音が若干遠くなるはず。それでも、鐘代は同じだから、不満があった家もあるかもしれませんね。

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時間の呼び方は?

ちなみに、江戸時代の人々は、何時何分という呼び方をしていなかったとか。例えば、12支で呼ぶ方法もあり、1日を12等分して、12支の動物の名前を当てて呼ぶのです。午後11時から午前1時までは、12支の「子」を当てて「子の刻」。

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