今からでもできる“体幹”鍛錬 ロコモ対策で目指せ健康長寿(2) (1/2ページ)

週刊実話

 こうしたロコモ防止の運動の裏には、健康長寿に対する認識を深める狙いもあるが、他の目的も。
 「医療費や介護費用の伸びを抑えることです。高齢化社会の今、医療や介護に必要な国家予算も大きく膨れ上がっています。国民もそれ相応の負担増に悩まされている。そこで、骨折などをしないよう、介護不要の健康づくりの啓蒙活動が求められるようになってきたのです。中高年者は、そのような状況にならないためのロコモ対策を、早いうちから意識することが重要です」(整形外科医)

 そのめには、「七つのロコモチェック」と、「ロコモ度テスト」をしっかりとやっておく必要があるという。
 まず、「ロコモチェック」は次のようなものだ。
 (1)片足立ちで靴下が履けずにヨロケてしまう。
 (2)家の中でつまずいたり滑ったりする。
 (3)階段を上がるのに手擦りが必要。
 (4)家でのやや重い仕事が困難。
 (5)2キロ程度の買い物をして持ち帰るのが困難。
 (6)15分くらい続けて歩くことができない。
 (7)横断歩道を青信号で渡りきれない。早歩きが困難。
 「この七つ中で一つでも該当すれば、ロコモが心配されます」(同)

 次に「ロコモ度テスト」だが、こちらも以下の三つのテストの結果が、将来、ロコモとなる可能性を判定する材料となる。
 (1)片脚か両脚で決まった高さから立ち上がり、下肢の筋力を判定。
 (2)歩幅を測定することで下肢筋力、バランス能力、柔軟性など歩行能力を評価。
 (3)25項目の質問票で身体状態、生活状況をチェック。
 これらの詳細は、日本整形外科学会公認のホームページ『ロコモ チャレンジ』などに載っているので、挑戦しみてはどうだろうか。

 では、このテストで「将来、ロコモになる可能性が高い」となった場合はどうするのか。
 北里大学研究所病院理学療法士・新井雄司氏はこう説明する。
 「まず、スクワットを1日10〜30回、片脚立ちを1日2〜3セットを行うこと。また、両足で立った状態で、ゆっくりとかかとを上げて、ゆっくり下げる運動を1日20〜40回(徐々に回数を増やす)を繰り返し、ふくらはぎを鍛える。

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