悩んでいる人は多い。終わりの見えない無限が怖い、永遠の命が怖い「ペイロフォビア(無限恐怖症)」という病 (2/4ページ)

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 ほかの恐怖症と違って、アペイロフォビアはうまく説明するのがとても難しいため、患者のほとんどは口をつぐんでしまう。

 死の恐怖はよく理解できて、自分の恐怖として結びつけることができても、無限や永遠に対する恐怖は理解するのがとても難しい。

 特に永遠の命つまり来世に対する恐怖のこととなると、アペイロフォビアに苦しむ人たちの話はかなり説得力がある。

 この世であろうが、あの世であろうが、自分の存在が永遠に終わらないと考えることが恐しいのだ。

 来世がどんなに楽しくすばらしいものであろうと、そこから逃げる手段がほとんどないことは、この恐怖症の人たちをぞっとさせ、考えただけで不安やパニック発作からうつまで、さまざまな症状を引き起こす可能性がある。

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・アペイロフォビアの人たちの体験談
 自分のアペイロフォビア体験を、閉所恐怖症や、時間にとらわれてがんじがらめになっている感覚だと表現する人もいる。
いつまでも終わらない永遠の中で、あらゆることを体験し、学び、行い、あらゆる人に会い尽くして、ついに自分が存在すること自体にうんざりする状態にはまり込むのが怖い。でも、どれほど望んでも逃げ場がないんだ
 アペイロフォビアに苦しむポールはこう表現している。
そこまで達するにはとてつもなく長い時間がかかるだろうけれど、ぼくのこの予想はついに現実のものになって、永遠のまっただ中にずっといる状態が、一瞬のように思えるようになるのだろう。時間は長さの知覚にすぎないからだ。だから、ぼくたちはこの概念で日にちやその他もろもろのものを作ってきた
「多くのクリスチャンにとって、来世という考えはとても心強いものなのはわかっているが、ぼくにとっては・・・とても向き合えそうにない」というのはトムだ。
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