【プロ野球】オリックスのポジ要素とは? 悪夢の開幕3連敗。それでも昨年の閉塞感はなし!

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オリックスのポジ要素とは?
オリックスのポジ要素とは?

 開幕戦を本拠地で迎えたオリックス。勝ち越してスタートダッシュを決めたいところだった。しかし、楽天にまさかの3連敗。現実を直視するため、この悪夢のような3連戦を振り返る。

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■開幕投手・金子千尋の誤算

 開幕投手は絶対エースの金子千尋。しかし、その金子がピリッとしない。制球が定まらず、毎回、四球を与える。2回表は先頭打者を四球で歩かせ、それをきっかけに先制点を許してしまう。昨季の開幕戦も金子が制球に苦しみ、四球から崩れた。そんなシーンを思い出させる内容だった。

 3回表は守備の乱れが出てしまう。三塁・小谷野栄一の一塁への悪送球やファンブルでピンチを広げ、2死から西野真弘のエラーで失点してしまった。金子の投球リズムの悪さが影響しているのか、明らかに野手の動きが硬くなっていた。

 金子は5回表には銀次にソロホームランを打たれるなど調子が上がらず、5回109球を投げて被安打6、5四球、4失点、自責点2という結果に終わった。まったくと言っていいほど金子らしさを欠いた投球内容だった。

 試合はその後、オリックスが同点に追いつき延長戦へ。11回にルーキー・澤田圭佑がペゲーロにバックスクリーン上段への特大2ランホームランを打たれ、勝負は決した。

■2戦目はコークが乱調

 2戦目も先発投手が崩れてしまった。先発は新外国人のコーク。2回に連打で1失点、3回には3四球と3安打で4失点。金子に続きまたもや四球での自滅となってしまった。コークは3回途中で降板。後を受けた山崎福也は無失点の好投を見せたものの、ヘルメン、佐藤達也、澤田圭佑はいずれも失点。投手陣が崩壊した試合だった。

■3戦目は平野佳寿が裏目に

 2連敗で迎えた3戦目。ここはなんとしてでも勝利を収めて、借金を1にとどめたいところ。先発投手の西勇輝は好投を続ける。8回途中まで2失点、7奪三振、1四球。しかし、リリーフのルーキー・黒木優太が銀次にタイムリーヒットを打たれ4対3の1点差に迫られる。そして運命の9回を迎える。

 9回のマウンドに立ったのは守護神・平野佳寿。2死二塁となった場面で迎えたのが1戦目に決勝ホームランを打っているペゲーロ。この試合も3安打と当たっている。次の打者は開幕からノーヒットのウィーラーだ。当然、ペゲーロとの勝負を避け、ウィーラーとの勝負を選択するものと思われたが、平野が選択したのはペゲーロ勝負。

 ペゲーロに対してフォークの連投。カウント3-1となった。この次に投げたフォークが真ん中高めに浮いてしまい、痛恨の逆転2ランホームランを浴びてしまった。ここはカウントが悪くなった時点でペゲーロとの勝負は避けるべきではなかったか。勝てたはずの試合を落としてしまい、借金は3となってしまった。

■それでも昨年とは違うポジ要素

 本拠地で開幕3連敗と最悪の結果となってしまったが、昨季のような閉塞感はない。伊藤光が好調で、3戦とも打点を挙げている。小谷野栄一も好調でマルチ安打を記録。昨季、病気療養のため出遅れた安達了一は、今季は開幕から元気だ。

 昨季は開幕13試合連続ホームランなしという、2リーグ制となって以降のワースト記録を更新した。しかし今季は、T-岡田が開幕カードで2本のホームランを放っている。特に初戦の同点ホームランは、2014年のCS第2戦の逆転ホームランを思わせ一発だった。打つべき人が打つと、球場全体が盛り上がる。

 開幕3連敗は痛いが、シーズンが終わったわけではない。先発投手陣が立ち直れば、浮上は十分にあり得る。ここからの巻き返しに期待したい。

矢上豊(やがみ・ゆたか)
関西在住の山本昌世代。初めてのプロ野球観戦は、今はなき大阪球場での南海対阪急戦と、生粋の関西パ・リーグ党。以来、阪急、オリックス一筋の熱狂的ファン。プロ野球のみならず、関西の大学、社会人などのアマチュア野球も年間を通じて観戦中。
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