早実・清宮「進学よりプロ入り」すべき理由

日刊大衆

早実・清宮「進学よりプロ入り」すべき理由

 センバツ高校野球大会2回戦、早稲田実業は、東海大福岡に8-11と惜敗。スカウトたちが熱視線を送る高校通算79本塁打の清宮幸太郎の春が終わった。「今大会の清宮は2試合で9打数3安打、打点0。本塁打もなかった。昨年からどれくらい成長したか、もう少し確認したかったですね」(スポーツ紙記者)

 だが、そんな数少ないプレーの中で、記者、スカウト陣が「度肝を抜かれた」シーンがあったという。「スイングスピードと打球の速さは、まさにプロ級の逸材。でも、それ以上に驚いたのは、明徳義塾戦でのセンターフライ。とてつもない滞空時間でね。なかなか球が落ちてこない。パワーアップしているなと感じました。高校時代に大騒ぎされた中田翔以上かもしれません」(前同)

 それだけの逸材ならば、一日も早くプロでの活躍を見たいものだが、清宮は早稲田大学進学が濃厚との噂も根強くある。「元早大ラグビー部監督の父・克幸氏の影響もあるんだろうね。しかし、早大進学はもったいないな。投手と野手の違いはあるが、甲子園のライバルだった田中将大と斎藤佑樹を見れば明白だよ。大学野球とプロ野球では、触れるもの、得られるものが違う。潜在能力を120%引き出すなら、即プロ入りだよ」と語るのは、在京球団のベテランスカウト。

 もちろん、それがプロと大学の違いによるものと一概には言えないだろうが、田中と斎藤の体つきの違いは一目瞭然だ。「人間の体は、身長が伸びきった10代後半から筋肉がつき始め、ピークは20代前半までといわれている。ここで、どれだけ鍛えられたかが、その後を左右する。つまり、大学4年間の18~22歳というのは、体を作るうえで一番大切な時期。清宮は現在、184センチ・100キロと、いい体格をしているが、筋肉のつき方は、まだまだ。これからの数年間が勝負なんだ」(前同)

 確かに大学へ行けば、プロ入り前にケガをさせてはいけないと、練習も甘くなってしまうだろう。しかしその点、プロは鍛え方も体調管理も別次元だ。「WBCで活躍した中田、筒香、山田など、超高校級といわれた打者は皆、高卒でプロ入りし、数年で大成しているからね」(同)

 2020年東京五輪、21年WBCの侍ジャパンのためにも、ぜひプロ入りを!

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