席が存在しない？デジチケ導入の『ジャニーズJr.祭り』で大混乱
4月8・9日にさいたまスーパーアリーナで行われたコンサート『ジャニーズJr.祭り』にて、“デジタルチケット”が導入された。QRコードをスタッフに提示すると入場できる仕組みとなっているのだが、スクリーンショットでは入場できなかったり、当日にならないと座席がわからなかったりと、チケット送付時には「ジャニーズ事務所が転売対策に“本気”で取り組み始めた」とファンの間で話題になっていた。
しかし、8日の公演でデジタルチケットに関するトラブルが多発し、会場は大混乱。転売対策への期待は一転、ファンからは不満や不安の声が続出している。
8日昼公演に参加したファンのレポートによると、午後0時半の開演時間になっても、大勢のファンが会場に入れず外で待機している状態だったとか。なんでも、チケットの発券ミスが発生したため、急きょ入場を中止したよう。さらに、入場できても「指定された座席が存在しない」というファンが続出。座席がなかった300人ほどのファンは、スタッフからロビーにて待機するよう命じられ、ただ指示を待つしかない状態に。その後、新しいチケットが配布され、後方の座席や急遽用意した立見席に案内されたよう。
しかもこの間、スタッフからは「入場が完了するまで公演は始めません」というアナウンスがありながらも、コンサートはすでに始まっていたという報告も。運営側の不手際だったにもかかわらず、開演に間に合わないファンが大勢いたようだ。
入場時に大きなトラブルが発生したため、昼公演は約50分押しで開演することに。それに伴い、夜公演も午後5時開演から午後6時開演に変更されることになったのだが、公式アナウンスが行き届いていなかったため、開演時間を把握せず、会場付近にいながらもオープニングを見逃したという人も。
運営側の対応が十分でなかったことに不満を訴えるファンは多く、「デジチケ最悪だな……ちゃんと運営できないならもうデジチケやめてほしい」「なにかしらトラブルが起こることは予想できたし、ある程度は仕方がないけど、スタッフの対応の不誠実さはどうにかならないの？」「コンサート運営するならもっと責任持ってくれよ……実験台にされた感がハンパない」と、スッキリしない公演になったと感じる声は多い。
そんな大波乱の『ジャニーズJr.祭り』を終え、4月16日には東京ドームで『ジャニーズ大運動会2017』、5月13日からはKis-My-Ft2のアリーナツアー『Kis-My-Ft2 LIVE TOUR 2017 MUSIC COLOSSEUM』が始まり、いずれもデジタルチケットでの入場になることがすでに案内されている。しかしこの騒動を受け、「これからデジチケ不安なんですけど。席がないとかシャレにならないじゃん！」「キスマイのコンサート楽しみなのに、不安要素が多すぎて……」と、今後のイベントやコンサートに不安を訴えるファンは少なくない。
4月9日にはジャニーズ公式サイト「Johnny’s web」にて、「ジャニーズJr. さいたまスーパーアリーナ公演に関するお詫び」と題し、今回のトラブルについての謝罪文が掲載されている。それによると、「本来、存在しない座席番号がチケット印刷されてしまっていることが、開場後すぐに発覚いたしました。そのため、一旦全ての皆さまの入場を停止させていただき、新たなチケットの印刷を行いました」と、開演が遅れた理由について説明されている。「今後、このようなことがないように、十分に配慮して参ります」とあるが、はたして『ジャニーズ大運動会2017』は無事に開催されるのだろうか……。
- 文・ジャニーズ研究会（じゃにーずけんきゅうかい）
- ※ジャニーズを愛する有志による記者集団。『ジャニーズ50年史』『完全保存版ジャニーズの歴史――光も影も45年』『ジャニーズに捧げるレクイエム』（鹿砦社）など多数の出版物を刊行。
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