【プロ野球】優勝の翌年は最下位!? 不吉なデータあり…。日本ハム優勝翌年の成績を振り返る (2/2ページ)
■「下克上」の立役者? 0.5ゲーム差でCS進出を逃した2010年
梨田昌孝監督(現楽天監督)時代の2009年は、ダルビッシュを軸とした先発陣と「無敗の守護神」武田久をトリとした磐石のブルペン陣に加えて、若手とベテランが融合した攻撃陣の活躍で2年ぶりに優勝した。
翌2010年は開幕からいきなり黒星街道をひた走り、4月の時点で最大借金は14。オールスターゲーム前までに驚異的なペースで借金は完済したが、そこから突き抜けることはできず、最後の最後にロッテとのCS争いに敗れて4位に終わった。
その後、1勝差でCS出場の権利を勝ち取ったロッテは、かの有名な「史上最大の下克上」で日本シリーズまでも制した。何と大きな1勝差だろうか…。
■連覇、そして悪くてもCS。高値安定だった2006年から2008年
ヒルマン監督時代の2006年は、同年4月に引退宣言をした新庄剛志の「SHINJO劇場」の大きな流れに乗って25年ぶりの優勝を果たした。
翌2007年は開幕から黒星を重ね、4月下旬で借金は8。しかし、当時の球団記録である14連勝をするなど、一気にまくって球団史上初のリーグ2連覇を達成。
2008年は多くの故障者に苦しみ、チーム打率と本塁打数がともにリーグワースト。さらに、ソフトバンク以外の球団に勝ち越せなかったにも関わらず結果は3位と、チーム状況からすれば上出来な結果だった。
過去を振り返ると、優勝した翌年は少なくとも春先にもたつく傾向にある。
そのまま沈んで最下位、巻き返して連覇、無難にCS圏内とあらゆるパターンが考えられるが、さて今季はどうなるだろうか?
文=サトウタカシ (さとう・たかし)