イチローまでの繋ぎ役「オレ流」落合オリックス誕生へフル加速 (2/2ページ)

週刊実話

監督、コーチ、選手を集め、「昨年日本一の日本ハムが順調ならもう1回優勝できるが、最下位のうちが順調ではまた最下位になる。順調ではいかん。クレイジーなキャンプをやらないと」と、声を荒げたのだ。

 そんな伏線があっただけに、開幕ダッシュに失敗した福良監督の休養は、もはや決まったも同然という流れだった。ところがどっこい、オリックスはそこから急上昇。マリナーズから獲得した新外国人ロメロの4試合連続ホームランなどで、あれよあれよと5連勝。2位に急浮上したのだ(4月10日時点)。
 「快進撃の一番の原因は、福良監督が休養した場合の受け皿として、前中日GM落合博満氏の名前が取り沙汰されたから。ユニホームか背広かは分かりませんが、監督イチローを迎えるための環境整備のためなのは明らか。実業家の宮内オーナーは、落合氏が中日時代に年間8億円もの選手年俸を削減した手腕を高く評価しています。『オレ流来襲』の情報に、選手たちはこりゃたまらんとばかり、こぞって奮起し、チームが変貌したのです」(同)

 球界の顔であるイチローと落合氏、そしてオリックスと中日とは、実は縁浅からぬ関係にある。
 昨夏、中日の谷繁元信監督が休養した際、森繁和ヘッドコーチが監督代行に就いたが、落合GMが今季の監督に招請しようと動いたのがイチローだったという。愛知県出身のイチローは、ファンの人気も絶大。谷繁方式で兼任監督に擁立し、生き残りを図ったのだ。
 結果は落合氏が解任され、腹心の森氏が監督に抜擢された。イチローが中日入りしていれば、落合氏も安泰だったが、イチローは古巣オリックスを選んだ。
 「そこでイチローは自分が戻るまでの期間、(宮内オーナーに)落合氏の起用を進言したのでしょう。落合氏は最下位に沈んでいる中日の原因が“落合氏の負の遺産”などと報じられ、カチンときている。オリックスでワンクッション置き、2020年の東京五輪日本代表監督にサプライズ立候補という情報もある」(中日OBの野球解説者)

 イチローの日本球界復帰が近いことを示すように、イチローを慕い2012年に渡米した川崎宗則が電撃的に日本に戻り、4月1日にソフトバンクと契約した。イチローも3月に、ロサンゼルスに所有していたコンドミニアムを2億7200万円で売却するなど、米国の資産整理を始めている。
 イチローが所属するマーリンズも、元ヤンキースのデレク・ジーター氏を含む投資家グループが買収交渉に入っており、これを一つの転機と捉える向きもある。

 再びオリックスが低迷したとき、イチロー政権へ向け、落合氏の「オレ流オリックス」がフル加速する。

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