杉田が攻撃的プレーと我慢を織り交ぜてロブレドを撃破 [バルセロナ・オープン・バンコサバデル] (2/2ページ)
杉田は次の自分のサービスゲームでまたもブレークポイント握られたが、苦労の末にキープ。あとはサービスをキープするだけという5-3からのゲームで2本のダブルフォールトをおかしてブレークバックされるという一瞬の躓きはあったものの、次のゲームではロブレドのミスにつけ込み、再ブレークしてセットをもぎとった。
「ファーストセットを取れたことがすごく大きかった。ブレークポイントが何本もありながら、そこをしっかり守ってついていけたので、それが一番のカギだったかなと思う」と杉田は振り返る。
「セカンドセットではロブレドのミスが目立ったところから一気に早い展開でポイントを取り、7ゲーム目を簡単にキープできた。今日はメリハリがあったと思う」
第2セットも最初は混戦の色を帯びていたが、自らのサービスだった第5ゲームで15-40と、2ブレークポイントを握られたあとに走らされながらも決めたランニング・フォアハンドのウィナーが流れを変えた。
そこからロブレドのミスを引き出してサービスをキープすると、杉田は勢いに乗って次のロブレドのサービスを襲撃。前に出たロブレドの足元にパスを沈め、最後はフォアハンドのノータッチのウィナーによって一発でブレークポイントをものした。
おそらくここでロブレドの集中力が切れ、杉田が認めた通り、展開が加速する。第8ゲームでは0-40からの3マッチポイントをふいにしたが、次の自分のサービスゲームをサービスエースで締めくくった。
2回戦の相手となる第9シードのリシャール・ガスケ(フランス)はロブレドとは別のレベルの、クレーではもっとも嫌なタイプのテクニシャンだ。一筋縄ではいかない相手に対し、「攻撃的にいきたいというのが一番思うところ」と杉田。「ATPツアーでは僕はまだ新米なので、本当にすべてがチャレンジ。その中でしっかり自分のゾーンを持って、攻撃的に自信を持っていきたい」と意欲を見せる。
「クレーの大会に続けてトライするのは今回が初めて。改良点がいっぱいあるので、それを全仏までにフィットさせていきたい。いい手ごたえがあり、あとはやるだけ」
杉田とガスケの試合は火曜日のコート1第2試合に組まれている。一方、予選を勝ち上がったダニエル太郎(エイブル)は同日、コート2第1試合でニコラス・バシラシビリ(グルジア)と対戦する。
(テニスマガジン/ライター◎木村かや子)