杉田が攻撃的プレーと我慢を織り交ぜてロブレドを撃破 [バルセロナ・オープン・バンコサバデル] (1/2ページ)

テニスデイリー

杉田が攻撃的プレーと我慢を織り交ぜてロブレドを撃破 [バルセロナ・オープン・バンコサバデル]

 スペイン・バルセロナで開催されている「バルセロナ・オープン・バンコサバデル」(ATP500/4月24~30日/賞金総額232万4905ユーロ/クレーコート)のシングルス1回戦で、日本の杉田祐一(三菱電機)がワイルドカード(主催者推薦枠)で出場した元世界ランク5位のトミー・ロブレド(スペイン)を6-4 6-3で下し、2回戦に駒を進めた。杉田は予選2回戦で敗れていたが、ラッキールーザーで本戦入りしたチャンスを逃さずつかんだ。

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 試合をダブルフォールトでスタートし、最初のサービスゲームですぐに0-30とされたが、そこから2本のフォアハンドのウィナーを叩き込んだ。第3ゲームでも15-40とされたが、そこからまたもフォアのクロス、そしてダウン・ザ・ラインへのフォアのウィナーで挽回する。その姿勢には、ディフェンシブすぎるプレーで予選を落とした後悔を繰り返したくないとする杉田の意思が込められていた。

 「予選1、2回戦とディフェンシブなプレーが多かった。クレーということもあり、弾道の高いボールを使うのがやや多すぎたので、今日は早い展開で攻めていけるときは攻めようと思って臨んだ」と杉田。「予選決勝で負けたときに、チャンスでは攻めるプレーをどうしてもしたい、どこかでチャンスが巡ってこないかなと思っていたらラッキールーザーで入ることができて試す機会を得た」と試合後、明かした。

 「攻撃なところが僕の持ち味だと思う。なのに(予選では)それを殺しすぎていた感じがした。今日はその部分を変え、いい形で入れた」

 特に第1セットはどちらに転んでもおかしくない展開だった。杉田は出だしから自分のサービスゲームで危機に陥ったが、2つのブレークポイントをアグレッシブなプレーでセーブ。次のゲームで逆につかんだ1ブレークポイントをつかみ損ねても、めげずにサービスキープしてついていった。

 第6ゲームで杉田は最初のブレークを果たす。これはどちらかと言えば相手のミスが要因だったが、ここではボールを深く入れて相手のミスを誘う我慢強さが効果を生んだ。

 アグレッシブな姿勢と精神的粘り強さ。特にクレーでは、そのうまい混合が必要だ。

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