巨額予算でも大コケ?嵐・相葉雅紀『貴族探偵』一桁落ちで関係者も騒然

デイリーニュースオンライン

フジテレビ「貴族探偵」公式サイトより
フジテレビ「貴族探偵」公式サイトより

 嵐・相葉雅紀(34)が主演を務める月9ドラマ『貴族探偵』(フジテレビ系)の第2話が4月24日に放送され、平均視聴率が8.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)だったことが分かった。初回は平均視聴率11.8%をマークし、毎回のように低視聴率が話題になる「月9」枠で3期ぶりの二桁発進と期待は大きかかった。しかし、その好スタートの一方で「相葉くんの棒演技が酷すぎる」「次から見ない」などと酷評が噴出。早くも2話目で一桁に急落してしまったことで「月9の息の根を止める作品」といった声まで上がっている。

■初回の“棒演技”で嵐ファン以外は見限った?

 同ドラマは人気作家・麻耶雄嵩氏(47)のミステリー小説を原作に、貴族を名乗る謎の貴族探偵(相葉)が召使いに推理をさせて自分は何もしないという異色の探偵モノとなっている。

 準主役の女探偵役に武井咲(23)、貴族探偵の師匠役に井川遥(40)、メイド役の中山美穂(47)、執事役の松重豊(54)、運転手役の滝藤賢一(40)、刑事役の生瀬勝久(56)、さらにスマホの秘書アプリの音声を仲間由紀恵(37)が担当するなど月9史上屈指の豪華メンバーが脇を固めており、死角はないように思われた。

 ところが、初回は肝心の主演を務める相葉の“棒演技”に酷評が噴出。ネット上で「相葉くんの演技が酷すぎる」「ひとりだけ学芸会レベル」「まったく貴族に見えない」「ドラマ面白いのに相葉ちゃんの棒演技で台無し」などと散々に叩かれてしまった。豪華な脇役陣の演技が完璧であるために、余計に相葉が悪目立ちしてしまった面もある。

「決してドラマのデキは悪くなく、原作ファンからは概ね好評でした。さらにF2層(女性35〜49歳)、F3層(女性50歳以上)の支持も高いというデータもある。しかし初回の相葉さんの演技によって、いわゆる”嵐ファン以外”の視聴者が大量に離れてしまったようです。正直、庶民派の相葉さんに貴族キャラを求める方がおかしいので気の毒でもありますが……。また、事件を締める“おいしい役どころ”のはずの中山さんの演技も評判がよろしくない。そういった原因が積み重なり、一桁に急落してしまったといえそうです」(テレビ局関係者)

 役柄と合っていようがいまいがジャニーズタレントが主演、なぜ起用したのかよく分からない老け顔が目立つメイド役の中山美穂。いずれも過去の黄金期が忘れられないフジテレビの時代錯誤が生み出したミスキャストといえそうだ。

■月9の息の根が止まりそう?巨額制作費で意気込んだ勝負作

 それでも最近のドラマの中では決して低すぎる視聴率というわけではない。女探偵役の武井と刑事役の生瀬の掛け合いは人気ドラマ『TRICK』(テレビ朝日系)の仲間由紀恵と阿部寛(52)を彷彿とさせ、視聴者からは「面白い」「二人の掛け合いは最高」などと好評。十分に巻き返しは期待できそうだ。しかし、すでに「手遅れ」状態に陥ってしまったという見方もある。

「今作はフジテレビにとって”月9復権”を掲げた勝負作であり、退任がウワサされている同局の亀山千広社長(60)の花道を飾る作品という位置づけ。フジテレビは絶対に外せないと意気込み、国民的アイドルグループ・嵐の相葉さんを主役に据え、本来なら主演クラスとされる豪華な脇役陣をそろえた。出演者のギャラだけでも一本当たり最低2000万円以上が想定され、製作費は1話当たり1億円とも。関係者は当初20%近い視聴率を期待していたので、二話目にして一桁落ちは緊急事態レベル。それだけ破格の制作費をつぎ込んでも一桁が続くとなれば、”月9ドラマ”は本格的に息の根が止まる。今作が大失敗となれば、編成上の大きなテコ入れは必至で、同作の視聴率速報が届いた25日午前中のフジテレビ局内の関係者は騒然となったようです。亀山社長の退任とともに”月9ドラマ枠廃止”の動きは加速するでしょう」(前出・関係者)

  そんな存亡の危機にある”月9ドラマ”枠の次回作は、相葉と同様にジャニーズ事務所の山下智久(32)が主演する予定。人気シリーズ『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』の第3シーズン(夏クール放送)が公式発表されている。根強いシリーズファンがいる同作とあれば一定以上の視聴率は期待できるものの、新規の視聴者を取り込めるのかは未知数。また、その後に続く秋クールでは、”ミスター月9”こと元SMAPの木村拓哉(44)の登板が囁かれていたが、近々に木村が長期オフに入ることもあって来年1月にスライドしたといわれている。

 となると、やはり嵐・相葉雅紀が主演を張る『貴族探偵』が月9の命運を懸けた作品なのは間違いない。このまま浮かぶこともなく沈んでいってしまうのか、フジテレビが威信をかけて巻き返すのか、歴史あるドラマ枠の大きな分岐点となりそうだ。

文・橘カイト(たちばな・かいと)
※1979年島根県生まれ。編集プロダクションを経て、フリーに。週刊誌などで芸能関係の記事を執筆。また、民俗学などにも精通し、日本のタブーにも数多く取材。主な著書に『真相!禁忌都市伝説』(ミリオン出版)ほか多数。
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