電話基地局を搭載し遭難救助への活用を目指すYOROIドローン【国際ドローン展】 (1/2ページ)
撮影:平塚直樹
多くの産業などへの導入が期待されるドローンだが、人命救時の活用もそのひとつ。
4月19日〜4月21日に幕張メッセ(千葉県千葉市)で開催された「第3回 国際ドローン展2017」では、ドローンに電話基地局を搭載し、遭難者の捜索に活用できるドローンを展示。サイトテックが展示した「YOROI GS1200JW」がそれだ。
■ スマホの電波で遭難者を探す
2106年12月に、北海道で実際に実証実験に使われたのがこのドローン。
実験では、重さ8kgの電話基地局をボックス内に収納し搭載。高さ100mまで上昇して飛行し、雪や雪崩に埋もれた遭難者が持つスマートフォンの電波をキャッチすることで、遭難者がいる位置を探るテストが行われた。
また、同時に、ドローンに搭載したカメラのリアルタイム映像を電波で送信し、地上でチェックしながらの捜索実験も実施。
撮影:平塚直樹
それらの紹介ビデオがあるのでご覧頂こう。
[youtube https://www.youtube.com/watch?v=VTr-EsA3i6I]
電話基地局を搭載したドローンは、他にも災害時の緊急用・調査用への活用も考えられる。実用化されればかなりの活躍が期待できるだけに、今後も注目だ。
ちなみに、「YOROI GS1200JW」は、サイズが幅1,338mm×奥行1,173mm×高さ720mm 。総重量24kgで、最高速度は65km/hを発揮する。フライト時間は積載物が無い状態で19分、8kgの電話基地局を搭載した場合で10分だ。
その名の通り、兜のような丸みを帯びた機体にはカーボンシェルを採用し、高剛性と軽量化を実現。また、マウントを変えれば、空撮から物資運搬、農薬散布など様々な用途に使える汎用性が高いモデルだ。