ここまで心地良い麺が存在するとは驚きだ / ラーメン屋カボちゃんの「しもふり中華そば」 (1/2ページ)

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ここまで心地良い麺が存在するとは驚きだ / ラーメン屋カボちゃんの「しもふり中華そば」

しもふり中華そば 750円

知る人ぞ知るラーメンの名店「カボちゃん」(東京都北区西ケ原1-54-1)の人気メニュー、しもふり中華そば。シェフがこの言葉を嬉しいと感じるかどうかわからないが、シンプルな構成ながら「ラーメンの基本をとことん昇華させて到達した味」と感じた。

・これが食べたかったんだよ?
たとえば、神楽坂の「ふくぼく」はシンプルをシンプルなまま追求した塩ラーメンといえるが、カボちゃんにも同系統の進化の軌跡を感じた。ラーメンの構成的には、チャーシューが2種類投入されていること以外は昭和的な醤油ラーメンで、まさに「これが食べたかったんだよ」「こういうのがいいんだよ」「これだよこれ」がそこにある。

・一口食べた瞬間から押し寄せる感動
だがこのラーメン、「これだよこれ」だけでは終わらせない。それが本当に凄い。抽象的な「凄い」という言葉の中には、尋常ではない努力とセンスが含まれている。見た目は昭和的な醤油ラーメン。だがしかし、一口食べた瞬間から押し寄せる感動は、まさに「ラーメンの基本をとことん昇華させた結果」。

・まさに「快感」という表現
スーッとスマートな細麺が艶やかに弧を描き、クリアなスープの湖に沈んでいる。サルベージして一口食べれば、一本一本が千切れることに抵抗し、ある一定の力によって一斉にプツプツと切れ始める。その食感の心地良さといったらタマラナイ。まさに「快感」という表現しか思いつかない。

・スープが濃くて良いのだ
スープはダシも強いが塩気も若干強め。だがそれがいい。スリムな麺は余計なスープを迅速に流し落とすので、絶妙なスープ濃度を我々に運び込んでくれる。そう、スープが濃くて良いのだ。濃くなくてはならないのである。麺の断面からラ溢れる旨味がスープと合流して奏でる豪快かつ「革新的旨味」という感動。

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