市販の風邪薬服用も注意が必要 長期間の咳に潜む大病(1) (2/2ページ)
痰には細菌感染の原因菌が含まれているため、感染の機会が増え、症状が悪化する可能性が高くなってしまうのです。一方、痰が出ないと訴える人を詳しく調べると、痰が気管支に絡んでいる場合もあります」
痰にも様々な種類があり、色がついている場合は気道(気管支の部分)に細菌感染があるとされる。また、喘息で発作が起きる場合に出る痰には、その中に「好酸球菌」が増加していると言われ、少し黄色を帯びた膿性のものがある。
「そのため、市販の風邪薬を服用する際は注意が必要です。咳止めが少量加えられているものが多いため、一時的に収めることができても、気道に痰が残っている場合があるからです。やはり専門医に処方された薬を使うのが最も安全と言えます」(同)