若きフランス新大統領選出、25歳年上女性”略奪婚”を巡る是非|やまもといちろうコラム (1/2ページ)
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山本一郎(やまもといちろう)です。結婚できただけでもラッキーなのに、子供までできて生まれてよかったと幸せを噛み締める派です。
先日、フランス新大統領に39歳という若いエマニュエル・マクロンさんが選出され、世界的にもおおむね歓迎モードで推移しております。トランプ相場が終焉して少し停滞気味だった証券市場も、右派的な政策を全面に出すマリーヌ・ル・ペン候補(48)に大差でマクロンさんが勝ったことを好感して大幅に株価が上昇して、フランスのEU離脱というEU解体の悪夢からは、かなり遠ざかった安心感が出たとでも言うべきでしょうか。世界的に良いニュースが少なくなっている今、まだどうなるか分からないけど、ルペンさんよりは既存の世界秩序を乱すことはなさそうだというマクロンさん勝利に対する祝福であるとでも言いましょうか。
マクロンさんに対する政治的な論考については、比較的リベラルな立場で語られる遠藤乾せんせと、マクロン「大統領」に懐疑的な立場をとる現実派の宮家邦彦せんせの両論を見比べると面白いです。
マクロン大統領が抱える「深刻な3つの問題」 フランスは「5年の時間的猶予」を稼いだ | ヨーロッパ - 東洋経済オンライン
【宮家邦彦】フランス大統領選!マクロン氏で大丈夫?2017年5月 | Youtube
海外でのマクロン評も、だいたいこのような振れ幅の中に落ち着いているのが特徴的で、政治的なポジションも含めてマクロン大統領になっても、フランスは既成の秩序の中で国内問題に注力せざるを得ないため大きな混乱は自分からは起こさないであろう、という見方が中心になっています。それを「若いわりにおとなしい」とみるか「若いので大統領としての自力を蓄えるべき」と感じるかに、差が出ている印象でしょうか。