とんねるずがフジから消える?日枝会長退任とキムタク出演の決定打
5月10日にフジテレビ・日枝久会長(79)の退任が報じられ、業界中から注目が集まっているが、テレビ局関係者の間では「日枝久会長退任の余波を最も受けるのは、とんねるずだろう」とささやかれている。
「近年のフジは視聴率低迷が取り沙汰されるも、一向に改善の兆しが見られなかったことから、日枝会長は亀山千広社長(60)とともに責任を取る形で退任を決めたと見られています」(スポーツ紙記者)
日枝会長は今後は取締役相談役に就任予定。一部では“院政”は継続するなどと伝えられているが、現場への影響力の低下は避けられない。
「場合によっては、日枝会長がこれまで懇意にしてきたとんねるずの番組もいよいよお役御免となる可能性があります」(前同)
日枝会長は、とんねるずが1980年代に一大ブームとなっていた頃に編成局長を務めており、とんねるずの活躍によって出世した恩義を今でも持っている。そのため彼らと親交深く、プライベートでも一緒にゴルフに行くなど可愛がっているという。
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■とんねるずに局内で陰口「日枝会長案件は聖域」
そんなテレビ局幹部とタレントという関係を越えた絆を持つ、日枝会長ととんねるず・石橋。2人の公私をはみ出した癒着ぶりはつとに有名で局内でも「とんねるず案件は聖域」(制作会社スタッフ)といわれるほど”タブー”な扱いだった。
「現在も続く『とんねるずのみなさんのおかげでした』も、もともとは石橋貴明(55)が日枝会長に持ちかけて始まった。しかし、同番組もここ数年は視聴率6%前後がザラで、番組改編の時期のたびに打ち切りがささやかれてきた。現場やそれに近い関係者達も同番組を『切りたい』という意見が多かったものの、いかんせん日枝案件だったために誰も口出しできず、ダラダラ継続せざるを得なかった」(前出・記者)
そんな日枝会長が退くとなれば、低視聴率でもとんねるずの番組を続ける理由はなくなる。
「フジはこれまで、看板長寿番組だった『笑っていいとも!』や『ごきげんよう』の終了に踏み切るなどしてきた中で、明らかにお荷物番組となっていた『とんねるずのみなさんのおかげでした』にはノータッチだった。局内では番宣で使いやすいなど好意的な意見もあったが、4月27日放送回では、元SMAPの木村拓哉(44)が同番組の名物コーナー『新・食わず嫌い王決定戦』に出演したものの、平均視聴率が6.8%に終わったことで情勢が一変。日枝会長の後ろ盾もなくなることで、とんねるずがフジテレビから姿を消す日はそう遠くないでしょう」(前出・記者)
体制一新で再建に向かうフジテレビ。幹部人事によって、番組編成面にも大きなメスが入れられようとしている。
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- 文・橘カイト(たちばな・かいと)
- ※1979年島根県生まれ。編集プロダクションを経て、フリーに。週刊誌などで芸能関係の記事を執筆。また、民俗学などにも精通し、日本のタブーにも数多く取材。主な著書に『真相!禁忌都市伝説』(ミリオン出版)ほか多数。