吉田豪インタビュー企画:ウーマンラッシュアワー村本大輔「全員から嫌われても変えられないものがある」(3) (2/3ページ)

デイリーニュースオンライン

■全員から嫌われても変えられないものがある

──なるほど! 太田さんはなんでも言っちゃいますけど、あの人は芸人仲間とのプライベートの横のつながりがない人じゃないですか。だから成立してると思うんですよ。仕事が終わればまっすぐ家に帰る人だから。

村本 だからいいなと思って。太田さんと、あとメッセンジャーの黒田さんは「べつに人に嫌われても返しがうまかったら芸人はそれでいい」って言ってる人で。太田さんは衝動というか、そういう感じでお笑いやりたいってことだから。太田さんのそういうところと、あと岡本太郎とか、そういうのは好きですね。

──太田さんはあきらかにストッパーないですもんね。頭おかしいと思うこと、何度もありましたもん。その単語、絶対出しちゃいけないヤツっていうのをふつうに出すじゃないですか。触れたらいけないと言われたら余計に触れたくなる病なんだと思いますけど(笑)。

村本 触れたらあかん人間っているのか?と。そういうのがあるみたいなんですけど、それが気になるんですよね。「それ触れたらあかんやろ」とか「かわいそうやろ」とかって、それがかわいそうなんじゃないかって思うことがよくあって。触れたらあかんって、その人に対してすごく失礼な気がして。

──『土曜The NIGHT』は完全にそこと闘ってる感じですもんね。そう言われそうな人をどんどん呼んできて。

村本 そうなんですよ。

──人から止められると反発するというか、「とりあえず会ってみないとわかんないじゃないか」って人ですよね。

村本 そう。AbemaTVもヨッピーさん(WEBライター)がゲストのとき、キュレーションサイトのことでなんかあったんですよね。

──サイバーエージェントも含めたキュレーションメディア批判部分が、いつもフルでアップされているYouTubeの動画から初めてカットになって。

村本 そうそう、カットされたから、次の放送で「あそこカットしやがって」って言ってやって。

──そもそもカットされてたって拡散したのボクでしたから(笑)。

村本 それも全部楽しんだらいいのに、日本って楽しまないんですよ。

──わかります。触れちゃダメっていうのが一番気持ち悪いですよね。

村本 それを芸人が言うんですよ。そのくせ弱い人にはとことんいく。8人が殴っていいよって言ったら殴るのが芸人なんですよ。それが気持ち悪いんです。8人が殴ったらあかんって言ったら、ひとりでも殴ったら「殴ったらあかんやろ!」って言うんですよ、特に芸人は。他事務所の人はそんなことなかったりするし、「おもしろいな」とか言ってくれるんです。「そのままいけ」とか。でも、吉本の一部は……。

──先輩を何度か怒らせてきたけれど、もう気にしないってことですか。

村本 言いたいこと言って、それで全員から嫌われたら嫌われたで……それは変わらないですね。あと、「テレビを変えてくれ」とかたまに言う人いますけど、僕はテレビとか『土曜The NIGHT』とかラジオとか周りの芸人とか友達とか、すべてに変えられないようにするっていうのが自分のテーマであって。テレビに出るからテレビ仕様とかってなりますけど、すべては変えられないというか、ずっと自分は持っておきたいというか、そういう頑固なところが常にありますね。あと変えられないし。西野もたぶん、雛壇をやらないんじゃなくてできないんですよ。それを理由つけていいほうに持ってってるんですよね。できないものを無理やりやるのは、VTR明けの一言で、この世代で(博多)大吉さんとかに勝てるはずないし。だったら自分が勝てるところで、それが漫才なのかスタンダップコメディなのか、そういう姿勢でネタをやるのかはわからないですけど、自分らしいものしかやりたくないっていうのはありますね。

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