「有言不実行」がイノベーションを生む インテルジャパン元社長が語るマネジメント論 (1/3ページ)

新刊JP

『一流マネジャーの仕事の哲学 突き抜ける結果を出すための53の具体策』の著者、西岡郁夫さん
『一流マネジャーの仕事の哲学 突き抜ける結果を出すための53の具体策』の著者、西岡郁夫さん

働き方改革が叫ばれ、長時間労働への世間の目が厳しくなる中で、中間管理職たちは部下たちの仕事の成果と労働時間の兼ね合いを取るという、働き方の指導を求められています。

この状況に自分自身がストレスにさらされて潰れそうな人と颯爽と部下たちの信頼を勝ち得て成果を上げる人、両者の違いはどこにあるのか。

その秘密を探るべく、『一流マネジャーの仕事の哲学 突き抜ける結果を出すための53の具体策』(日経BP刊)の著者で、管理職に向けたビジネスアカデミー「西岡塾」を主宰する西岡郁夫さんにお話をうかがいました。
(新刊JP編集部)

――「働き方」という観点でも、中間管理職はカギになるポジションです。長時間労働が問題視される一方で仕事量は減らず、上司からは成果を求められるといった状況でどのようにマネジメントをしていくべきだとお考えですか?

西岡:我々は会社に対して仕事の成果を売っているのです。会社に拘束される時間数を売っているわけではありません。職務規定で1日の拘束時間が8時間と規定されている場合は原則8時間働かなければなりませんが、残業をすることは強要されないはずです。時代の流れで会社は残業を極力少なくしようとしています。これはチャンスです。全力で仕事をして十分な成果を出せば、誰が何と言おうと残業などしないで胸を張って帰れるはずです。時間内に生産性高く働いて成果を出して、「長時間労働をしていること=良く働いていること」という誤った考え方をみんなで払しょくして行こうではありませんか。

中間管理職になると残業という仕組みがなくなりますから余計に注意しなければなりませんね。成果を問われる矢面にいるわけですから職場の成果が上がっていないと自分はついつい帰りずらいことになります。上司がグズグズしていると日本人的感覚で部下も帰り難い。これでは元の木阿弥です。

――しかし、会社全体の文化として長時間労働が根付いていると、なかなか一人の上司が変えるのは難しい面もあります。

西岡:そんなことはありません。自分の部署、自分のチーム単位で時間内に徹底して集中して仕事をして成果を上げればいいのです。

「「有言不実行」がイノベーションを生む インテルジャパン元社長が語るマネジメント論」のページです。デイリーニュースオンラインは、カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る

人気キーワード一覧