江戸時代はとても身近な存在だった「妖怪」。水辺にはどんな妖怪がいたのでしょう? (1/2ページ)
江戸時代、不可思議なことは妖怪の仕業だと思われ、江戸っ子たちにとって妖怪は身近な存在でした。江戸のみならず全国を闊歩し、身の回りのあちこちに潜んでいた妖怪たち。水辺にはどんなものがいたのでしょう?代表的な妖怪をいくつかご紹介します。
『水虎十弐品之圖』
ちなみにこちらの不気味な河童の資料は以前Japaaanで紹介した「水虎十弐品之圖」
河童水の妖怪の代表的なものが河童です。北海道から沖縄まで日本各地に伝承が残り、青森ではミズチ、近畿地方ではカワタロウという呼び名もあったとか。河童というと頭に皿がのっているイメージですが、皿なしのものや毛むくじゃらのものなど、バリエーションは多かったようです。
河童は主に川や湖、池、沼など淡水に棲んでいましたが、中には海に棲んでいるものもいたとか。大きさは人間の子どもくらいで、とっても臭いそう。好きなものは、相撲、きゅうりなどの夏野菜、人間の尻子玉(お尻にあると言われる想像上の内臓)で、嫌いなものは、仏さまのご飯。
月岡芳年『和漢百物語 白藤源太』
力自慢をするのが好きな河童は、人間に相撲を挑んできて自分が勝つまで何度もせがんでくるとか。