ヒトの歯はフグの歯と同じ遺伝子から進化した(英研究) (1/3ページ)
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人間の歯はフグの歯を作り出すものと同じ遺伝子から進化したそうだ。
『PNAS』で発表された最新論文によると、あらゆる脊椎動物は歯が生え変わる力を秘めているが、フグの歯の生え変わりに関与する幹細胞は人間のものと同じなのだという。
英シェフィールド大学動植物学科のガレス・フレーザー氏(Gareth Fraser)は次のように述べている。
「今回の研究は、フグのクチバシが形成される過程を調べることが目的でしたが、継続的な生え変わりを司る幹細胞と遺伝子が発見されました。これは人間を含む、一般的な脊椎動物の歯の再生に関連するものです。
どんな脊椎動物でも歯の生え変わりに等しく受け継いできた幹細胞一式が関与しています。このことは、人間の歯がなぜ失われるのかという疑問を解く手がかりを得るために、適当に選んだ魚で今回のような研究を利用できるということでもあります」
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image credit:.sheffield
・人間の歯の生え変わりとフグ独特の歯の関連性
フグの独特のクチバシは、進化による創造の最も極端な事例の1つである。この奇妙な構造は歯の生え変わりの過程が変化することで進化してきたそうだ。