KAT-TUNの元メンバーで歌手活動を続けていた田中聖容疑者（31）が大麻を所持していたとして逮捕されていたことがわかった。

　田中容疑者は24日の午後6時すぎに渋谷・道玄坂でワンボックスカーを運転しているところ職務質問を受け、運転席付近から大麻が見つかったという。警視庁によると、田中容疑者は「大麻は自分のものではない」と供述し、容疑を否認しているという。

　かつて所属していたジャニーズ事務所から2013年9月に解雇された田中容疑者。ジャニーズ側は「度重なる契約違反」が解雇理由としているが、報道では田中が事務所の許可なく西麻布にバーを出店していたことや、一部実話誌に下半身を露出した写真を掲載されたことなど、私生活での素行不良が解雇の原因だったのではと推測されている。

　解雇後は、2014年4月に公開された品川ヒロシ監督の映画「サンブンノイチ」に出演し、映画関係者からは高評価を得ていた。その後同年10月にはロックバンド「INKT」のボーカル“KOKI”として本格的に活動を再開することを公式ブログで報告。自身のツイッター（@koki1105t）でも「みんなホントにお待たせ」とファンに活動開始をアナウンスしていた。

「バンドのINKTは5月にニューアアルバムをリリースしたばかりで、全国をまわるライブハウスツアーの最中だった。彼らの曲はワンオク（ONE OK ROCK）そっくりで一部ではパクリ疑惑も浮上しましたが、KAT-TUN時代のファンも多く、順調に活動していた矢先のことで驚いています」（音楽関係者）

　明日26日には三重県鈴鹿市でリリースイベントを予定。ライブスケジュールも三重、岐阜、徳島など地方都市を中心に連日埋まっていた田中容疑者。今回の逮捕拘留によってバンド活動は一時休止に追い込まれる可能性が高いと見られている。

文・阿蘭澄史（あらん・すみし）

※1974年滋賀県出身。フリー記者。某在京スポーツ紙の契約記者を経て、現在は週刊誌等で活躍中。主な著書に『真相！アイドル流出事件簿』（ミリオン出版）、『事務所をクビになった芸能人』（竹書房）、『芸能人のタブー』（宙出版）など。