天才テリー伊藤対談「連載1000回記念・太田光」(4)俺たち、星野源に絶対勝てないよね (1/2ページ)
テリー あらためて太田さんにこんなことを聞くのは恥ずかしいけど(苦笑)、これからかなえたい夢はありますか?
太田 いやぁ、僕は本当に映画なんですよ。これ言うと、また社長に怒られるんですけど、話が全然進んでいなくて。2年かけて書いたシナリオが、一昨年くらいに、とある映画会社にボツにされちゃったんです。
テリー え、2年もかけたのに?
太田 そうなんですよ。先方からは「別の企画を」と言われたんですけど、僕はその作品に本気で取りかかるつもりだったし、こだわりがあったので、そのシナリオを小説に直してる最中なんです。
テリー なるほど。その小説が評価されて話題になれば、あらためて映画化の道が開けるかもしれない。
太田 そうなんですよ。今それを毎日シコシコ書いているので、目先でいちばんかなえたい夢は、それを完成させてノーベル文学賞を獲ること(笑)。
テリー 忙しいのにすごいなぁ。
太田 テリーさんだって、たくさん本を出してるじゃないですか。僕も100冊以上出してるんですけど、又吉(直樹)なんて1作目で芥川賞をもらっちゃってね。出版界は、我々に対してちょっと冷たくないですか?
テリー フフフ、冷たいよね。賞なんてもらったことないよ。
太田 ねぇ、かなり貢献してるのに(笑)。ラジオだってそうですよ。さっきも話で出ましたけど、「爆笑問題カーボーイ」が今年で20周年なんですけど、この春から星野源が裏で番組を始めたかと思ったら、ギャラクシー賞ラジオ部門の「DJ・パーソナリティ賞」っていうのを獲っちゃったんですよ。こっちは20年やってても、何ももらえない(苦笑)。