ついに若者叩きを始めた?団塊サヨクによるTBS『サンモニ』の惨状
とにかく全員が、お怒りなのだ。
「若い人は自分の利益ばっかり(考えている)!」(大宅映子氏)
「若者は想像力が働かない。瞬間風速しか見てない」(姜尚中氏)
「若い人は広い視野で政治を見ろ!」(大崎麻子氏)
「若い人か……安定を望まずに変化を求めているべきではないか?という気が僕はしちゃいますが」(関口宏)
顔ぶれでお分かりの通り、憤懣を若者に叩きつけているのは「サンモニ」こと、TBS『サンデーモーニング』(注1)のレギュラーコメンテーターの皆さん。直近に放送された同番組の<風を読む>のコーナーで、取材VTRを見たとたん、口を揃えて若者を罵り始めた。
……というのも、そこで見た現実が許せなかったらしい。VTRでは安倍内閣の支持率を検証。ほとんどの世代で50%以上の高い支持率を示したが、特に目立ったのが18歳〜20歳代の高い数字だった(注2)。なんと68.0%、実に7割近い若者が安倍内閣を「支持する」と答えていた。
TBS専属のスペシャルコメンテーターであり、この番組でも主要な発言者である岸井成格氏は「なぜ安倍内閣の支持率が高いのか不思議」と宣う。それを分析、回答するのがアナタの仕事でしょうよ!と思うが、サジを投げたみたいなので代わりに考えてみれば、単純なこと。若者たちが、アベノミクスによって恩恵を受けたからだ。
■『サンモニ』の正体は妄想>>>現実の偏向番組?
このVTR中、安倍政権を支持する若者たちのインタヴューでは、就職事情の改善を評価する声が多かった。
「(安倍政権で)良い方向に行っている。身近だと就職率も上がっている」
「今年、就活生だったので、採用枠も増えてありがたかった」
実感のこもった言葉だ。今年3月の大学卒業生の就職率は97.6%、高校卒業生の就職率も99.2%。ともに調査開始以来、最高の数字だったという(注3)。アベノミクスのすべてが上手く行っているとは言わない(注4)。しかし日経平均株価が2万円を超えて民主党政権時代の約3倍となり、内部留保が史上最高となる企業が増加したことに、デフレ対策として安倍政権が行った金融緩和が寄与したことは明白だろう。
「アベノミクスは何ひとつ成果を出していない。(安倍政権を支持した)学生は数年後に後悔するでしょう」(姜尚中氏)
などと事実と向き合おうともしない学者や、将来の展望も示せないジャーナリストら……保守側からは極左反日の代表的番組、団塊サヨクの井戸端会議と言われる「サンモニ」だが、イデオロギー以前に出演者たちの認識の甘さがヒドい。政治や経済の現状に対して、そして自分たちの立ち位置や発言のみっともなさについての……。
自分たちの将来を考えて政治を見つめている若者たちが、馬鹿だの利己主義者だのと罵られる謂われは無い。こう「サンモニ」に言い返してやればいい。
「団塊サヨクは自分の利益ばっかり(考えている)!」
「団塊サヨクは想像力が働かない。反日報道しか見てない」
「団塊サヨクは広い視野で政治を見ろ!」
「団塊サヨクか……若者に<安定を望まずに変化を求めているべきではないか?>というなら、自分たちは憲法改正やテロ対策法になぜ反対するの?」
(注1)サンデーモーニング…数々というか、毎回の偏向報道で炎上を呼ぶTBSの看板番組のひとつ。張本勲氏のスポーツコーナー名物の「喝!」も無茶苦茶な基準で有名。
(注2)支持率調査…JNN調べ。調査日は6月3、4日。
(注3)最高の就職率…就職率改善は「人口減のおかげ」という意見もあるが、人口増減と無関係の有効求人数も過去最高の数字となっている。
(注4)アベノミクスの穴…まだ人手不足が賃金上昇には結びついてない。
著者プロフィール
コンテンツプロデューサー
田中ねぃ
東京都出身。早大卒後、新潮社入社。『週刊新潮』『FOCUS』を経て、現在『コミック&プロデュース事業部』部長。本業以外にプロレス、アニメ、アイドル、特撮、TV、映画などサブカルチャーに造詣が深い。Daily News Onlineではニュースとカルチャーを絡めたコラムを連載中。愛称は田中‟ダスティ”ねぃ