惑星を食い散らし、地球へ赤外線を放射するモンスターブラックホールが観測される (2/3ページ)

カラパイア



 『マンスリー・ノーティシズ・オブ・ザ・ロイヤル・アストロノミカル・ソサイエティ(Monthly Notices of the Royal Astronomical Society)』に掲載された論文によれば、トーラスは予測よりも30パーセント小さく、赤外線放射のピークも推定よりも長い波長を有していたという。

 これは中央のブラックホールをとりまく塵が、これまで考えられていた以上に圧縮されていることを示唆している。さらに、地上からは大気の水蒸気に吸収されてしまうために観測できない波長において、ほとんどのエネルギーを放射していることも窺える。

[画像を見る]

image credit:youtube

 SOFIAはボーイング747-SPを改造して約2.5メートル望遠鏡を搭載した、NASAとドイツ航空宇宙センターの共同開発による空飛ぶ天文台である。

 地球に存在する水蒸気99パーセントの上空を飛行して、今回のように遠赤外線波長におけるトーラス型塵構造の特性を把握することを可能にした。

[画像を見る]

SOFIA

 今回観測されたものがすべてトーラスを起源としているのか、それとも何か別の要素が存在するのかどうか判断するには、さらなる観測が必要になる。
「惑星を食い散らし、地球へ赤外線を放射するモンスターブラックホールが観測される」のページです。デイリーニュースオンラインは、カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る