惑星を食い散らし、地球へ赤外線を放射するモンスターブラックホールが観測される (1/3ページ)
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米テキサス大学サンアントニオ校の研究者はNASAの遠赤外線天文学成層圏天文台(Stratospheric Observatory for Infrared Astronomy/SOFIA)を使いモンスターブラックホールを観測している。
「すべてではないとしても、ほとんどの大型銀河の中心には超大質量ブラックホールがあります」とNASA広報官。
「宇宙にあるそうしたブラックホールの多くは、天の川銀河にあるもののように、比較的平穏で不活発です。しかし超大質量ブラックホールは今現在引き寄せられた大量の物質を消化し、膨大なエネルギーを放射しています」
・膨大なエネルギーを排出するブラックホール「活動銀河核」
こうしたブラックホールは「活動銀河核」と呼ばれる。研究からは、その周囲にある塵が従来考えられていた以上にずっと圧縮されていることが判明した。
また、これまでどの活動銀河核も基本的に同じ構造をしていると考えられてきたが、これに関連して、超大質量ブラックホールの周囲を塵がドーナツのように囲んでいる構造、すなわちトーラス構造であることも示唆されている。
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研究チームはSOFIA望遠鏡微光天体赤外線カメラ(Faint Object infraRed Camera for the SOFIA Telescope/FORCAST)で、1億光年以上先にある活動銀河核の中に存在する11個の超大質量ブラックホール周辺の赤外線放射を観測し、各トーラスの大きさ、不透明度、塵の分布を測定した。