羽生結弦の指示にスタッフ困惑「ピアニストになったつもりで」
羽生結弦がアイスショーの打ち合わせで厳しい表情を見せた。自ら演目として選んだのはショパンのピアノ曲『バラード第一番ト短調』。2015年シーズンから2季続けて使用しており、同年12月のグランプリファイナルのショートプログラムで世界最高となる110.95点を獲得したものだ。
「羽生は『いまできる最高の演技を披露して、お客さんを満足させたい』と話していました。オフシーズンといっても、平昌五輪まであと半年。アイスショーの演目は五輪本番を意識したものです」(体協詰め記者)
平昌五輪ではショパンのピアノ曲を再び使うのか、それとも、別の曲を探すのか。関係者によれば、羽生はまだ決めていないそうだが、「ピアノ曲を(平昌五輪で)使いたい」と漏らしているそうだ。
高得点のための振り付けに合わせる曲を要求するときに…
「アイスショーでも4回転ジャンプを惜しみなく披露していました。アイスショーの演技構成の段階から振付師との打ち合わせを重ね、いろいろとテストしていたようです。平昌五輪は4回転ジャンプ、4回転トゥループを連続成功させて当たり前という、高い次元での争いになります。ジャンプの完成度を審査員に伝えるため、演技に使う曲の選曲は重要になってくるでしょう」(同・記者)
曲のイメージも口頭で振付師に伝えていた。しかし、めぼしい曲が見つからず、羽生が口にした言葉は、「ピアニストの気分で、なったつもりで」という難解な言葉だった。
探している曲のイメージを言葉で伝えるのは難しい。また、羽生独特の感性がそう言わせたのだろうが、振付師やコーチたちは、ちょっと混乱気味になっているという。平昌五輪前に“チーム羽生”が分裂なんてことにならなければいいのだが…。
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