ロッシー小川「昔は良かったとか言うのは、自分がこの世界をやめる時」 (1/2ページ)

日刊大衆

ロッシー小川「昔は良かったとか言うのは、自分がこの世界をやめる時」

『スターダム』を立ち上げてから、休みなんてないですよ。土日は、興行があるし、月曜日は、世間が動いているので、ゆっくりはできない。

 極論を言えば、雇われている人間は、いかに仕事をしないように考えるじゃないですか。でも、使う側の人間は、どうやってお客を集めて、利益を生んでいくかを考えなきゃいけない。今は、自分が動かないと、何も始まらないし、仕事が回りませんからね。だからといって、丸々1日休みたいとは思いませんね。

 プロレスの世界に足を突っ込んでから40年くらい経ちましたが、今が一番、楽しいですよ。やらされているわけじゃないし、全部、責任が自分にありますから。

 トラブルなんてしょっちゅうですよ。2年前には試合中に選手同士の暴力沙汰もありましたし。男の場合は、縦社会なので、ピシッとコントロールしやすい部分もあるけど、女性はそうはいかない。辞めていく選手の大半は、人間関係が原因です。一人抜け、二人抜け、見に来る入口となるような選手がいなくなれば、お客が減る。すると、支払うお金が足りなくなって借金。全部、悪循環になっていく。

 だから、選手たちには、“あなたが必要ですよ”っていうのをちゃんと伝えてあげなくてはいけない。人間っていうのは、結局、いくつになっても必要とされることが一番重要なんですよ。当然、中心となるような選手は必要ですし、スポットライトを浴びない子にも、それを伝えないといけない。

 以前に潰してしまった団体『アルシオン』のときは、何もわかっていませんでした。今振り返れば、当たり前ですけどね。クラッシュギャルズや、北斗晶をプロデュースしたことはあっても、経営をしたことはなかった。お客は勝手に入るもんだと思っていましたからね。

 今でも覚えていますけど、団体が潰れて、06年の1月に所持金が0円になったんですよ。自分のプロレスのコレクションを売ったり、50歳にもなって、親からお金をもらったりしていたんですが、それも尽きて。どん底まで落ちたなあと思ったら、そこからさらに下がった(笑)。どこまで落ちるのかって思いましたね。

 その後、マッチメーカーとして雇ってくれる団体が出てきて、固定給がもらえるようにはなったんです。

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