昭和のころにもあった夏の風物詩的「携帯扇風機」プラモデル (1/2ページ)

まいじつ

昭和のころにもあった夏の風物詩的「携帯扇風機」プラモデル

いまから50~60年ほど前、夏場ともなると、模型店や駄菓子屋には乾電池とモーターを内蔵して実際に風を起こすことのできる“扇風機”のプラモデルが決まって並んだものでした。

なかでも値段が安く、ポケットに入るほど小型な『ミニ扇風機』のプラモデルがわたしのお気に入りでした。

ミニ扇風機は電池収納を兼ねたボディーの先端に折り畳み式のプロペラがついていて、それが回転して起こす風で涼もうというものです。

これが当時価格50円で買えた最もオーソドックスなスタイルの『ミニファン』という商品です。ただし、モーターと電池は別売りですので、結局は総額200円ほどかかりました。

なぜ、こんなものを当時の子供たちは買い求めたのか? 答えは単純明快。そのころ、普通の家にはエアコンなんてなかったのです。涼を取る家電といえば扇風機のみ。しかも一家に1台。

「自分専用の扇風機が欲しい! 思う存分風に当たりたい!」この子供たちの切なる思いに応えてくれたのが“ミニ扇風機”だったのです。

よほど人気があったのでしょう。各社からいろいろなタイプのミニ扇風機が発売されました。

これは羽根の反対側に豆電球とレンズを仕込んであり、懐中電灯にもなる『POCKET ライトファン』です。暗い夜道を歩くときにも使えて、一見便利そうに見えますが、懐中電灯と扇風機の同時使用は配線の都合上できませんでした。

これはアタッチメント方式でプロペラの代わりにサイレン(笛)を付けることが可能なタイプの『ウルトラファン』。痴漢の撃退や、災害に遭ったときに持っていたらひょっとして役立つかもしれません。

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