ダイエットに効果的って本当? 玄米のうれしい効果とおいしい食べ方 (1/3ページ)
白米よりも栄養が豊富で、健康的なイメージがある玄米。ダイエットにも効果的だと思っている女性も多いかもしれませんが、それは本当なのでしょうか。玄米に含まれる栄養素や身体に与える効果について、管理栄養士の園部裕美さんに解説していただきました。
■玄米って何?
そもそも玄米とはどんな食品なのでしょうか。そのほかのお米との違いについて、園部さんに教えていただきました。
◇玄米とは
園部:玄米とは、稲の「もみがら(外皮)」を除去しただけの、精米されていないお米のことです。玄米を精米して「ぬか」と「胚芽」を取り除き、「胚乳」だけにしたお米が白米なので、玄米には、ぬか、胚芽、胚乳がすべて残っています。
◇玄米の栄養素
園部:お米の栄養素は胚芽に含まれていますが、白米は精米することによって胚芽が取り除かれてしまうため、玄米のほうが栄養価が高いと言われています。玄米と白米をお茶碗1杯分(150g)で比較すると、以下のような違いがあります。
☆玄米と白米の違い
※文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」
ビタミンB群(表ではビタミンB1~葉酸まで)とミネラル(カリウム~亜鉛まで)、食物繊維に関しては、白米と比べて玄米のほうが特に多くなっています。また、玄米には抗酸化作用があるとされる「フィチン酸」も多く含まれています。
■玄米の効果
玄米には、白米と比べて豊富な栄養素が含まれていることがわかりましたが、玄米を食べることで私たちの身体にどのような効果があるのでしょうか。園部さんに聞いてみました。
◇「食物繊維」の効果
園部:玄米には、白米よりも食物繊維が豊富に含まれています。お茶碗1杯(150g)食べると、1食で摂りたい食物繊維の1/3を摂ることができます。どうしても野菜が不足してしまうときは、主食を玄米にするだけでも食物繊維の量を補うことができるでしょう。また、食物繊維には「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」の2種類があります。