コペンハーゲンから小旅行、デンマークで最も美しいフレデリクスボー城を訪ねて (2/4ページ)
その後、1560年から60年の歳月を費やして、ルネッサンス様式を取り入れた大改装が行われました。こうして住居として整えられたのは、フレデリック4世の息子であるクリスチャン4世の時代のことです。
1859年、この美しい城は大火により、その大部分が失われるという悲劇に見舞われました。そのときに城の再建を援助したのは、カールスベア(カールスバーグ)の創業者、J.C.ヤコブセン。
彼の要求を受け、フレデリクスボー城は再建後、デンマークの歴史を物語る絵画や装飾品、宝物などを展示する国立歴史博物館として生まれ変わりました。
現在も、在りし日を彷彿とさせる80ほどの豪華な部屋の数々と、そこに展示された貴重な品々を見ながら、デンマークの歴史をたどることができます。
フレデリクスボー城の見学は、1階にある「バラの部屋」からはじまります。
別名「騎士の部屋」とも呼ばれ、クリスチャン4世の時代には、ここに集まった貴族たちのための晩餐ホールとして使われていました。現在は、さまざまな企画展示が行われる会場となっています。
クリスチャンボー城には数々の豪華な部屋がありますが、そのなかでも最も印象に残る場所が2階にある礼拝堂かもしれません。
ここに一歩足を踏み入れた瞬間、おびただしいほどの彫刻に彩られた空間の、あまりの華麗さに言葉を失います。