きっちり酔える! ストロング系缶チューハイ4種『氷結ストロング』『ビターズ』『もぎたて』『-196℃ ストロングゼロ』を定番レモン味で徹底比較!(2017年6月現在) (3/4ページ)
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比較記事
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石田ゆり子
「氷結」全体に言えることだが、その最大の特徴はベースにウオッカを使用していること。そもそもはキリンビールの工場が焼酎製造の免許を持っていなかったことからの苦肉の策だったが、焼酎よりもクセのないウオッカの採用は、かえって果実味を際立たせることになり、成功の一因となる。そのため、当初は焼酎ベースが主流だった缶入りチューハイの、ベースは何でもありという歴史を作り上げた張本人でもある。
また缶のルックスも独特で、NASA技術を使用した凹凸のあるダイヤカット缶は、開けた時の音でも差をつける。ただ飲んでいる時はいいのだが、複数本飲んでゴミ袋に入れておくと、ゴミ出し時にかなり賑やかになる。
実際にプルトップを押し込んでみると、確かに香りの飛びが良い。居酒屋なら向かいの席の人間の鼻に届くほどのすっ飛び具合。キレのある炭酸とともに喉に流し込むと、強烈な酸味とともに表情がシチリアン・マフィアのような渋い顔になるくらいの苦味が襲いかかる。
特有のカラカラ音のする缶を傾け飲んでいくと、不思議と舌の奥に甘みが残るのは気になる。原材料トップにレモン果汁が来るほど、果実を最大限にぶち込んだその姿勢には恐れいるが、果実以外の苦味もかすかに感じてしまう。氷を入れて飲めば気にならないのかもしれないが、缶のままいくと気になるかも。
酸っぱいという感覚の向こう側でアルコール感に火がついて、クラっと来るタイプ。これは酔っ払う。