その時、歴史的な「放送事故」は起こった!(2)<証言インタビュー>デーブ・スペクターが見たニッポンの5大不思議 (1/2ページ)

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その時、歴史的な「放送事故」は起こった!(2)<証言インタビュー>デーブ・スペクターが見たニッポンの5大不思議

「放送事故が趣味で、大好き」と公言するのは、放送プロデューサーのデーブ・スペクター氏。まさに隣で起こったハプニングから、テレビ史上忘れられない伝説まで、放送事故への愛を語る。

 隣で目撃したもので忘れられないのは、大仁田厚が松野行秀を襲撃した「芸能界も構造改革だ!ワイドショーの主役!!直撃!追跡!大追突!」(01年12月30日、テレ朝系)です。

 大仁田のマイクパフォーマンス後、松野が「なに興奮しているんですか」とあおると、大仁田が戦闘態勢になってイスを投げつけた。すぐにスタッフがワッと集まって止めたんですけど、スタジオの温度が10度は下がりましたね。しかもこの番組、生放送じゃなくて収録だったんですよ。このおもしろい場面をカットしなかったのが偉いですよね。

 他にも同じスタジオにいたのが、「サンデー・ジャポン」(03年10月12日、TBS系)での出来事。僕のコーナーが始まると、当時、同番組でブレイクした橋下徹が突然「ちょっといいですか」と挙手して、前に出てきたんです。何だろう? そういえば珍しくスーツ着ちゃって、と思っていると、「前週の発言の責任を取るために降板します」と、長々と説明を始めたんです。そして言い終えると、そのままスタジオを出ていって、みんなビックリ。番組終了後、必死に止めたことを覚えています。番組を降板したくせに「まい泉」のカツサンドをたくさん持って帰った。

 その問題発言とは「日本人による買春は中国へのODAみたいなもの」だったそうですが、みんなも覚えていないレベルだし、他の収録番組でも問題なく放送されていたことでした。まあ、このおかげで僕のコーナーの視聴率が急激にアップしたので、ありがたかったんですけどね(笑)。

 昔は政治的発言もたくさんありました。73年には「夜のヒットスタジオ」(フジ系)で前田武彦が共産党に対して「バンザーイ!」とやったり、「題名のない音楽会」(テレ朝系)では、タカ派の司会者が、無理やり「君が代」をやろうとしたり。

「その時、歴史的な「放送事故」は起こった!(2)<証言インタビュー>デーブ・スペクターが見たニッポンの5大不思議」のページです。デイリーニュースオンラインは、週刊アサヒ芸能 2017年 8/3号江頭2:50デーブ・スペクター大仁田厚放送事故エンタメなどの最新ニュースを毎日配信しています。
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