リトアニアバロックの真珠!2000の彫刻が迫りくるリトアニア・ヴィリニュスの聖ペテロ・パウロ教会 (3/4ページ)
思わず頬がほころんでしまう、こんなキュートな彫刻も。
女性をかたどった彫刻も多く、これらは教会に差し込む光の加減によって表情が変化して見えるように計算されて作られているのだとか。
聖ペテロ・バウロ教会が「リトアニアバロックの真珠」と呼ばれるのは、彫刻の数が多いのはもちろんのこと、一つひとつの完成度が際立っているからなのです。
布の質感まで伝わる表現力や、豊かな表情、躍動的な動きが与えられた無数の彫刻が束になって迫ってくるような感覚は、どこか波を思わせます。
命あるものたちが、それぞれに動いている一瞬を切り取ったかのような彫刻で埋め尽くされた空間。
この劇的な光景を目の当たりにすれば、「バロックの凍れる音楽」との異名にもうなずけるというものです。