SPEEDを地で行く上原多香子:ドラァグクイーン・エスムラルダ連載168 (2/3ページ)

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 そして、もしかしたら彼は「多香子に去られたら、子どもができない自分は、二度と結婚できない」「そんな自分に存在価値はない」と思いつめ、なおさら多香子に執着し、LINEを盗み見てしまったり、あのような遺書を残して、多香子の心を縛りつけようとしたりしたのかもしれない(これらはすべて、アタシの邪推でしかないけど)。

 ただねえ……。人が抱える苦しみの大きさは、結局は本人にしかわからないけど、TENNにはやはり、「生きる」という道を選んでほしかったわ。多香子が本当に子どもを望んでいたなら、多香子との関係はいずれ破たんしたかもしれない。でもその先で、「自分たちの子どもを作ることにはこだわらない」人と結ばれる可能性もあったし、養子を引き取って育てる、という未来があったかもしれないもの。アタシ、本当に悪いのは、多香子ではなく、「人は~でなければならない」という思い込みや価値観だと思っているわ。

 おそらく関係者全員が、やりきれない思いを抱えているであろう、今回の一件。どうかご遺族や多香子が一日も早く、心の安らぎを得られますように。

※ここでアタシから、唐突なお知らせ。

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