【高校野球】高卒野手の1位指名は過去7人。全てが補強ポイントのヤクルトは清宮幸太郎を1位で獲りにいくのか? (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

■清宮を獲得すると…?

 清宮が入団した場合の起用法を考えてみる。清原和博(元西武ほか)クラスでないと高卒1年目から一塁手でのレギュラー獲得はむずかしい。現実的には数年間はファームで鍛え、満を持して2020年あたりに1軍レギュラーに定着する形だろうか。

 現在は畠山和洋と外国人選手らで一塁を埋めているが、畠山は今年35歳。2020年は38歳になっているため、レギュラーでいるとは考えにくい。代打の切り札、もしくは新井貴浩(広島)のように休み休みの起用となるだろう。ちょうど、一塁手は不在となりタイミングは悪くない。

 一方で今シーズンはヘルニアの影響もあり1軍出場がない川端慎吾が、一塁にコンバートされる可能性は十二分にある。また、すぐにではないにせよ山田も同様だ。現在の主力選手たちが回ってくる可能性がある一塁を清宮で埋めるのだろうか。

 加えて、指名打者制度のないセ・リーグにおいては、清宮を一塁に置くことで大砲候補の外国人選手の守るポジションもひとつ減らしてしまう格好となる。

 近い将来、一塁のポジションが空くという事実。左の大砲候補不在という現状。これらの状況と現主力選手の一塁へのコンバート、外国人選手の選択肢が狭まる不具合を天秤に掛け、小川淳司SDを中心としたフロントはドラフト戦略を考えていくはずだ。

 今秋のドラフト1位は誰になるのだろうか。今から楽しみは尽きない。

文=勝田 聡(かつた・さとし)

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