コンビニの配送トラックが事故を起こすとどうなるのか?

まいじつ

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都市部では、コンビニエンスストアは徒歩や自転車で行ける圏内に多くあるが、地方になると自家用車での来店が圧倒的に多い。それゆえに、最近では駐車場台数が多くなっている傾向が顕著だ。

「地方のコンビニで多いのは、10~20台程度の駐車スペースを持つ店舗です。特に幹線道路に面した店舗となると駐車場の広さが来店客数と正比例するケースが顕著になり、コンビニ経営にとって駐車場の台数は、重要な要素になっています」(流通ライター)

駐車場台数の増加と比例して増えてしまうのが、その駐車場内で起きる車同士の衝突などの事故だ。

「客の車同士が衝突することもままありますが、商品搬入のトラック絡みの事故が結構多いのです。その際、厄介なのが事故後の対応で、事故が発生した場合に最寄りの警察に届け出を行い、そのあとで警察による現場検証が行われるのですが、それが終了するまでのあいだ、お客さんの出入りが極端に減少して売り上げに大きく響くのです」(同・ライター)

本部担当者が緊急対応

24時間営業が常態化しているコンビニでは、商品搬入が絶えず行われている。特に飲料や酒、お菓子といった比較的重量がある商品が搬入されることが多い深夜は、ドライバーの疲れもピークに達する時間帯で、それだけに集中力が途切れ、事故が発生しやすくなるという。

「搬入トラックによる事故は、本部の担当者が迅速な対応を求められます。というのも、事故後の現場検証中は衝突したトラックを動かせないので、そのままでは積載している他店舗用の商品の搬入が遅れてしまうからです。そこで代わりのトラックをすぐに手配し、商品を積み替えて次の店舗へと向かわせる必要があります。特に深夜帯は、店長などの店舗責任者が店にいないケースが多く、そういった場合は本部の担当者が、事故現場の取りまとめなどを代理で行わなければいけません。というわけで本部の担当者たちは、夜中に自分の携帯電話が鳴ると、寝ていても『出動だ』と一発で目が覚めてしまうそうです。まるで消防署や鉄道会社並みの勤務実態なのです」(同・ライター)

便利さの維持には大変な苦労が隠れているのだ。

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