賛否両論の「ケトン食」とは?「何が楽しいの?」という意見も

まいじつ

カリスタ / PIXTA(ピクスタ)
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近年“糖質オフ”や“糖質制限”といった言葉と並んで“ケトン食”というワードをダイエットの習慣として耳にするようになった。これは元来食事療法の一種で、エネルギーの60~90%を脂肪で取るというもの。糖や炭水化物の摂取を極端に減らすことにより、体内でエネルギー源として使われている糖が不足した状態を作り出し、その代わりに脂肪分解を促して『ケトン体』を生じさせて、エネルギー源にするというものだ。

ケトン食ダイエットを始めるに当たり、特に糖質を減らす必要があるのは開始時だという。

「最初の2週間は炭水化物を摂取カロリーの5%に抑えます。その後、炭水化物を増やしてもいいのですが、最高でも20%以内が目安です」(生活情報誌ライター)

人間を車に例えると、ガソリンの役割をするのがブドウ糖だ。ブドウ糖は米や小麦粉、芋などの炭水化物に多く含まれている。そして、この人間のガソリンとなるものは、実は炭水化物から作られるブドウ糖だけでなく、脂質から作られるケトン体もエネルギーとして使うことができることが近年分かっている。

炭水化物を取ると血糖値が急上昇し、それを下げるためにインスリンが分泌される。この段階でインスリンがブドウ糖を中性脂肪に変え、肥満の原因となってしまうというのだ。

そこで、炭水化物を取らず、血糖値の上昇もなくなり、脂肪からケトン体をエネルギー源として使う『ケトーシス』という状態を作るのがケトン体ダイエットであり、ケトン食というわけだ。

「ただし、糖質制限もケトン体ダイエットも、歴史が浅いため、医師の間でも賛否両論があります」(同・ライター)

食べてはいけないリストは…

ケトン食は、基本的には砂糖、炭水化物を含む食品を取らなければ後は何を食べても大丈夫というものではあるが、これはそう簡単ではなさそうだ。炭水化物を含む食品は簡単に列挙しただけでも次のようなものがある。

白飯、パン、麺類。小麦粉を使ったもの、例えばお好み焼き、たこ焼き、餃子、ハンバーグなど。果物も糖質が多いので基本はNG。みかん、グレープフルーツなどの一部柑橘類はOK。炭水化物を多く含む野菜=芋類は全てNG。とうもろこし、レンコン、カボチャもだめ。そのほかには、当然だが糖を含む乳製品、清涼飲料水、缶コーヒー、アルコール類、ケーキ、プリン、ゼリー、チョコレート、アイスクリーム…。

治療ならばともかく、「こんなに制限してダイエットして人生楽しいの?」と思う人が多くいそうではある。

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