篠原涼子、平凡が主婦が政界に?次期”月9”の設定でよぎる「セシルの悪夢」

デイリーニュースオンライン

民衆の敵〜世の中、おかしくないですか!?〜
民衆の敵〜世の中、おかしくないですか!?〜

 篠原涼子(44)が10月期より月9枠の新ドラマ『民衆の敵〜世の中、おかしくないですか!?〜』(フジテレビ系)で主演を飾る。しかし近年オリジナルドラマで爆死続きな上に、人気ドラマ『コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~THE THIRD SEASON』(フジテレビ系)でさえ回を重ねるごとに下降線をたどるフジテレビの”月9”だけに放送前から不安が立ち込めている。

■篠原涼子の次作は、まさかの『セシルのもくろみ』の二番煎じ?

「痛快で爽快な市政エンターテインメント」と銘打っているドラマ『民衆の敵』。猪突猛進する性格の佐藤智子(篠原)が、新米ママさん女性市議になって市政や社会の悪と対決するストーリーだという。

 本作で脚本を手がけるのは「ウルトラマン」シリーズや映画の『誘拐ラプソディー』『四十九日のレシピ』『海のふた』などを手がけてきた黒沢久子氏。演出は、『ガリレオ2』『信長協奏曲』などで知られる金井紘氏ディレクターが担当する。

 草ヶ谷大輔プロデューサーは、公式サイトで「この物語は“家族の幸せ”、“自分自身の幸せ”のため、議員報酬目当てで立候補した一人の主婦が、魑魅魍魎(ちみもうりょう)渦巻く政界に飛び込み、女性目線・主婦目線で市民の小さな不満に寄り添い、耳を傾けていくうちに市政の問題や社会問題に目を開かれ、戦っていきます。まさに視聴者の皆様が日々感じている事や、思っていても口に出せない事を代弁してくれる、ヒロインがここに誕生します!」とコメント。鼻息がどうにも荒い。

「しかし今作の安易な設定は、平凡な主婦がモデル業界に進出する『セシルのもくろみ』(フジテレビ系)とイメージがダブってしまう。主人公の性格も同じキャラ設定。『民衆の敵』で扱う政界に関しても制作陣が特別精通しているわけではなさそうで、センスの悪さも相変わらず。 篠原や高橋一生(36)など人気俳優をキャスティングしているものの、フジの犠牲にならないか心配です」(週刊誌記者)

 現在放送中の月9ドラマ『コード・ブルー』は依然2ケタの高い数字をキープし続けている。

 とはいえ、8月28日放送の第7話の平均視聴率は13.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)。全シリーズ中最低の13.2%に肉薄している。また、第1話に記録した16.3%から数字がキレイに右肩下がりだ。そこにもフジ特有のある事情が隠されている。

「数字が下降する一因は演出や脚本の不出来でしょう。過度な恋愛演出などが不評を招き、視聴者離れを引き起こしている。さらに折り悪く、31日には『週刊新潮』(新潮社)が人気女優・新木優子(23)が『幸福の科学』の信者であるとスッパ抜かれるなど暗雲が漂っている。このまま離脱者がさらに増加などという事態になれば、最終話で『過保護のカホコ』(日本テレビ系)が追い抜く可能性も。本来20%を超えてもおかしくなかった『コード・ブルー』で負けるようであれば、フジのドラマ作りの力量はいよいよ疑わしい」(前出・記者)

 今年6月から、宮内正喜社長(73)の新体制に入ったフジ。次作『民衆の敵』で真価を問われることになりそうだ。

文・海保真一(かいほ・しんいち)
※1967年秋田県生まれ。大学卒業後、週刊誌記者を経てフリーライターに。週刊誌で執筆し、芸能界のタブーから子供貧困など社会問題にも取り組む。主な著書に『格差社会の真実』(宙出版)ほか多数。
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