首都圏でも増加中の「遺体ホテル」

まいじつ

xiangtao / PIXTA(ピクスタ)
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最近、遺体を安置する“遺体ホテル”が繁盛しているという。

「現在、日本では年間約130万人が亡くなるのですが、時期によっては、長いと1週間ぐらい火葬場の順番を待たなければいけないこともあります。そのあいだ、部屋が狭かったり、マンションの規約で禁止されていたり、自宅に遺体を置けない事情のある遺族が、遺体の安置室で一緒に滞在できるようになっているのが“遺体ホテル”です」(夕刊紙記者)

大阪市の中津にある遺体ホテル『リレーション』は、ビジネスホテルをリニューアルされ、2013年にオープンした。遺体の安置室が全12部屋あり、遺体を入れるカプセルには吸熱機能が付いている。バス、トイレも完備され、遺族も同じ部屋に寝泊まりできる。

割安感もある遺体ホテル

「例えば、仮に病院で亡くなった場合、病院とパイプのある葬儀会社を通し、通夜や葬儀、火葬の段取りが組まれ、遺族は葬儀会社のペースに巻き込まれるというのが通常です。その場合、費用も全部で100万円近くします。こちらの場合だと、安置室の利用料は24時間で3万円(税抜き)。さらに通夜・葬式を行わない『火葬式』というプランが18万5000円(同)。通夜・葬儀を伴う『家族葬』が45万円(同)と低額になっています。1カ月間の利用は約40件前後で、利用者の7割が火葬式を選んでいるそうです」(同・記者)

もちろん、首都圏でも同様の遺体ホテルが数件あり、今後も都市圏で増加が見込まれている。

「火葬場が不足している一方、火葬場の新設は地元住民の反対が多く、ほぼ不可能なのが現状です。将来は炉の回転を上げるため、火葬後の遺骨を骨壷に収める“骨あげ”をやめるなど、炉から別の場所に移してから遺骨を拾うという方法も検討され始めています」(同・記者)

大変な時代になったものだ。

【画像】

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