20日もの長い間、山火事から90匹の羊たちを守りぬき無事生還した2匹の牧羊犬(カナダ) (1/5ページ)
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カナダのブリティッシュコロンビア州の小さな町の牧場で、牧羊犬として働く2匹犬のお手柄が話題になっている。
マレンマ・シープドッグのタッドとソフィーは、今年7月初めに起きた大規模な山火事で、飼い主がやむなく牧場を避難した後も、約90匹もの羊をとりまとめ、そのほぼすべてを火災と害獣から守り抜いたのだ。
困難な状況にあっても仕事を続け、なんと20日間も大切な羊たちを保護し続け、無事に生還した勇敢なペアに国内外から賞賛の声が寄せられている。
・大規模火災で避難を迫られた牧場主
今年7月6日、カナダ西部のブリティッシュコロンビア州で深刻な山火事が発生した。
その火の手は同日夜、小さな町の郊外で牧場を営むリン・ランドリーさんのところにも迫ってきた。昼間は煙がみえる程度で、消防用水も使えたため様子を見ていたが、なんと夜になってそれが止まり、炎が目前に迫ってきたのだという。
避難前にランドリーさんが家から撮影した外の様子
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image credit:Lynn Landry
夫婦で牧場を営むリン・ランドリーさん
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image credit:Lynn Landry
ところが90匹もの羊たちと牧羊犬はまだ牧場に残されたままだ。消防用水も使えなくなった今、これ以上ここにいては危ない。死は目前に迫っている。
彼女は夫と考えに考えた。